米インターネット小売大手Amazon.comは9月28日(現地時間)、ニューヨークで開催したプレス向けイベントにおいて、Androidベースのタブレット端末「Kindle Fire」を発表した。出荷開始は2011年11月15日、価格は199ドルで、Amazon.com(オンラインストア)で事前注文の受付を開始した。Amazonプライムの30日間無料体験付きだ。
499〜699ドルでラインアップされているiPadと比べると、コストパフォーマンスが非常に高いといえるが、タブレット市場におけるiPad独走の流れを変えられるかは不透明だ。しかし、当初の予想(安くて250ドル程度)よりはかなり安い。
Kindle Fire の主な仕様は、ディスプレイはマルチタッチ対応の7インチIPS液晶、CPUはTexas Instruments製デュアルコアOMAP4430、ストレージは8GB(Amazon Cloudは無料提供)、Wi-Fi対応(3Gネットワーク非対応)などで、OSにはAndroid(独自最適化版)を搭載している。サイズは190 x 120 x 11.4mm、重量は413g。なお、カメラやマイクは搭載されておらず、端末の製造はQuantaだ。
Amazonのサービスに最適化した独自プラットフォームを採用しており、電子書籍のほか、快適なウェブ閲覧(Amazon Silkブラウザ)、音楽、Amazon Appstore、クラウドサービス、動画、映画、テレビ番組、ゲームなどのサービスやコンテンツを楽しめる。
また同日、新しい電子ブックリーダーのラインアップも発表された。
タッチ機能付き「Kindle touch」を99ドル(Wi-Fi)/144ドル(Wi-Fi+3Gモデル)で11月21日に発売する。また、タッチ機能を持たないローエンドモデル「Kindle」は79ドルで本日より出荷が開始される。
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