無線機器の市場調査会社である米Forward ConceptsのアナリストWill Strauss氏は、第4世代移動通信システムLTEをサポートする「iPhone 5」は、早くても2012年春までは発表されないという見解を示した(AppleInsider)。
同氏は、チップメーカーQualcommなどの動向からみて、Appleが発表した新型の「iPhone 4S」がLTEをサポートするのは無理であったと述べ、オールニューデザインの「iPhone 5」はLTE用次世代チップを搭載して2012年第2四半期以降に発表されるようだと述べた。
また、HTC製のLTE(4G)対応スマートフォンThunderboltなどに使用されているLTE部品は、第1世代のLTEチップセットであって、複数のベースバンドチップが必要であるためサイズやコストがかさみ、コンパクトなiPhoneには向かないという。
しかし、マルチモードLTE、DC-HSPA+対応をワンチップにしたQualcomm製MDM9615が2012年初頭に設計されて、2012年の第2四半期には市場投入される予定であり、Appleが次世代スマートフォンを発表するのは早くてもこの時期以降になるとみられる。
このLTE用次世代チップは、iPhoneのコンパクトなプリント基板にもマッチして、さらにバッテリ消費量を解決でき、低コストで製造できるというメリットがある。
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