ケースメーカーHard Candyが、“iPhone 5”向けとされるケースを新型iPhoneが発表される直前に5万個も大量生産してネットで注文を受け付けていたニュースは記憶に新しいが、Bloombergによると、この会社は噂されていたデザインに基づき5万ドル以上を投資して鋼製の鋳型を製作したという。Hard Candyのほかにも、CaseMateなどいくつかのアクセサリメーカーが、本体背面のエッジ部分が丸いデザインをもとにしたケースを製造していたが、結局“iPhone 5”がアナウンスされることは無かった。
“iPhone 5”とされたデザインは、Hard Candyが中国の3つの異なる製造パートナーから得たスペック情報に基づいたもので、4.44インチディスプレイ、横長のホームボタン、裏面のエッジがテーパー処理された筐体デザインだった。しかし、御存知の通り
Appleは新製品に関する情報が外部に漏れることを真に嫌い、世界でもトップクラスの秘密主義として知られている。ケースメーカーが噂やリークされた情報をもとにギャンブルに出ることはよくあることだといわれている。
実際にHard Candyは、2010年9月に発表されたiPod touchの時には、リークされた情報が見事に当たって他社に先駆けて商品を店頭に並べることができた。
Hard Candyの代表であるTim Hickman氏は、今回無駄となってしまったデザインのiPhoneが、将来的に発表されて5万ドルが回収できることを望んでいるが、果たして。
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