Appleは27日(現地時間)、Mac OS Forgeにて同社が開発してMac、iTunes、iOS端末などに使用するオーディオコーデック「ALAC(Apple Lossless Audio Codec)」のエンコーダとデコーダをオープンソース化すると発表した。ライセンスはApache 2.0を適用しており、商業利用が期待される。 「ALAC」はMac OS Xのコアオーディオ圧縮技術として、2004年5月にiTunes 4.5およびQuickTime 6.5.1に初めて採用された。圧縮・展開後のデータがオリジナルと完全に等しくなる可逆(ロスレス)圧縮音声方式で、無圧縮の音楽ファイルを40〜60%まで圧縮することができる。可逆圧縮コーデックには「FLAC」やソニーが開発した「ATRAC」などがある。
国内唯一のDRAMメーカーであるエルピーダメモリは27日、2011年4~9月期の連結決算を発表。売上高は前年同期比で約半減の1597億円、最終損益は567億円の赤字(前年同期は398億円の黒字)に転落、4〜9月期としては過去最大の赤字となった。パソコン向け需要が減少したほか、単価の大幅下落や超円高が収益を悪化させた。 決算発表会見で坂本幸雄社長は、円高対策について「(円高が)ボディーブローのように効いてくる。いや、アッパーカットだ」とボクシングに例えて、現在の厳しい経営状態を表現。さらに「海外移転しかない」と述べて、広島工場の生産能力のうち40%を台湾子会社に移転する方針を示し「すぐに実行する」と語った。同社長は「直径300ミリのシリコンウェハ換算で月間12万枚のうち5万枚を想定」しているという。 2Gb DDR3のスポット価格は8月下旬に0.9ドルまで下落し、9月中旬には1.2ドル水準まで上昇したが、10月にかけて再度下落して0.9ドルを割り込んでいる。 さらにタイの大洪水によるHDD価格の上昇が、DRAM価格を引き下げる要因になるとの見通しもある。 (more…)
ソフトバンクは27日、2011年4~9月期の連結決算を発表。売上高は前年同期比4.8%増の1兆5356億円、純利益は同2.8倍の2172億円となり、4~9月期の最高益を3期連続で更新するとともに、au(1401億円)を初めて上回った。携帯電話事業はiPhoneが引き続き好調で契約数増に貢献、米Yahoo株の売却益も加わり収益を伸ばした。 孫正義社長は、14日に発売したiPhone 4Sについて、契約の純増に貢献しそうだという見通しを示した。電波のつながりにくさが報じられて解約増も懸念されたが、「iPhone 4に比べ数百パーセントの伸び」だという。また、在庫はゼロの状況で、入荷分はすべて予約者へ分配されていると述べた。
JetBrainsは、Mac、iPhone、iPadなどAppleデバイス向けのObjective-C用IDE「AppCode 1.0」を公開した。個人利用は99ドル(発売記念価格は69ドル)からで、オープンソースプロジェクトや教育関係者は無料で利用できるほか、30日間の試用バージョンもある。Mac OS X 10.5以降対応で、メモリ2GB以上が推奨されている。ファイルサイズは56.1 MB。 「AppCode」はiPhone/iPad/Macアプリの開発環境で、Xcodeプロジェクトとの互換性もある。コードエディタ機能が充実しており、Interface Builderとの連携、iOSデバイスでのシミュレーター、OCUnitでのテストなども可能であり、Subversion、Git、Perforce、CVSをサポートする。
iOS開発者のTwo Lives Leftは、タッチベースのiPad向けプログラミングアプリCodifyを公開した(via MacRumors)。同アプリは、Lua言語で記述されたシンプルなコードエディタで、iPadのインターフェイス、マルチタッチや加速度センサー機能とも連携する。価格は700円。 様々なアセットやプログラミング例およびプロジェクトが用意されており、ゲームやシミュレーションなどをインタラクティブに制作可能だ。ただし、コードのエクスポートおよびインポートはできないので、あくまでプロトタイプやアイデアを実験する環境となる。 従来、このようなアプリはAppleによって却下されていたが、iOS開発者向け規約が改正されインタプリタコード使用に関する規制が一部緩和されたことでApp Storeでの公開が可能となった。 (more…)
Appleは26日(現地時間)、3ivxVideoCodecプラグインとの互換性を修正した「iPhoto 9.2.1」を公開した。iPhoto '11 のすべてのユーザにアップデートが推奨されている。 (more…)
米Appleはベータテスト中のiTunes Matchについて、ライブラリの音楽データを10月27日に消去するとデベロッパにメールで伝達した。iOS端末およびコンピュータの両方でiTunes Matchを停止することが推奨されているが、コンピュータのデータが消えることはない。 今回のiTunes Matchのアップデートは、正式サービスが28日にも開始するのではないかとの憶測を呼んでいる。 iTunes Matchは年間24.99ドルの有料サービスで、10月末より米国限定でスタートする予定。
サムスンによる提訴が予想されていたためなのか、サムスンの地元である韓国ではiPhone 4Sの発売予定が明らかになっていなかったが、11月にも韓国で発売される見通しであることが分かった。これを受け、サムスンは販売差し止めの仮処分申請を検討中だとしている。 Apple Koreaは25日、国立電波研究院にiPhone 4Sの電波認証を申請しており、この認証にはおよそ1週間かかるものの電波認証を受けられない可能性はほとんどないという。韓国の販売キャリアはSKテレコムとKTで、10月31日から予約を受け付ける予定。 Appleウェブサイト韓国版は、iPhone 4S発表後しばらくの期間、iPhoneの紹介ページにiPhone 4Sの情報を一切記載せず、前世代モデル(iPhone 4)の情報しか掲載していなかった。
イタリア・ミラノの裁判所は27日、サムスンが起こしていたiPhone 4Sの販売差し止め請求を却下した。Appleは予定通り、28日よりイタリアでもiPhone 4Sを発売する。 サムスンはiPhone 4Sの3Gワイヤレス通信技術などが同社保有の特許技術2件を侵害していると主張していた。
iPhone 4Sの取り扱いを開始した米国第3位の携帯キャリアSprintだが、iPhone販売とネットワークの大幅増強のために、新たに約70億ドルの融資が必要となり、今後4年間でいえば総額150億ドルにおよぶ投資が必要になるという(AppleInsider)。 iPhoneの販売助成金は通常のスマートフォン標準より1台あたり200ドルも高額な約500ドルで、率にすると40%も高くつくのだという。Sprintは今後4年間に155億ドルもの大金をAppleへ支払うことになる。 しかし、SprintはiPhoneをラインアップに加えることで、新規契約が増えて70〜80億ドルの収益があると見積もっている。アナリストはこの試算に懐疑的であり、目標を満たすには会社全体をAppleショップに変える必要があるほどだと指摘している。
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