ソニーのハワード・ストリンガーCEOが示唆していた通り、Appleの新型スマートフォン「iPhone 4S」向けにソニーがイメージセンサー「Exmor R for mobile」を供給していることが分かった(Chipworks)。 これまでのiPhoneやiPadおよびiPod touchにカメラセンサーを供給してきたのはOmniVisionだが、なぜAppleがiPhone新モデルのカメラサプライヤとしてソニーを選択したのか明らかでない。ただ、今年に入ってOmniVisionはAppleの求める製品を準備できていないようだと指摘されていた。 iPhone 4Sに採用されている裏面照射型CMOSイメージセンサーは、シリコン基板の裏面側から光が入射する構造になっており、暗いシーンでも光を多く取り込めることで低ノイズで高画質な静止画や動画撮影が可能となっている。 iPhone 4Sの発売が夏から秋へとずれ込んだ理由のひとつに、東日本大震災によって中小型液晶パネルやイメージセンサーなどの部材メーカーが被災して、安定供給が困難になったことがあげられている。
14日に発売開始となったiPhone 4Sだが、発売初日はソフトバンクの顧客囲い込みが成果をあげてKDDIからリードを奪ったようだ。 日本経済新聞によると、ヨドバシカメラ秋葉原では、14日午前8時に並んだ人数でソフトバンクがKDDIの倍近い60人だったという。また、ある家電量販店の販売員もソフトバンクの方が予約数が多いと話しており、さらに前世代モデルからの機種変更も目立つそうだ。 旧モデルからの買い替えキャンペーンを展開するソフトバンクが、既存顧客の囲い込みに一定の成果をあげたとみられるが、今後は料金だけでなく通信品質も争点となりそうだ。
ここ数四半期は出荷台数ベースでiPhoneがiPodを大きく上回っているが、意外にもホリデーシーズンを含む10〜12月期においては、iPhoneがiPodの出荷台数を上回ったことは無かった(ZDNet)。 アナリストのKevin Dede氏は、iPhone 4Sに搭載された新機能「Siri」のパフォーマンスが予想以上に評価されており、Appleは今年の12月期に2,400万台のiPhoneを出荷するだろうと予測している。 2,400万台という数字は、ホリデーシーズンにおけるiPodの最高出荷数を超えるものであり、2012年度第1四半期の業績発表の場においてiPhoneが真のナンバーワンに躍り出るものと予想される。 ちなみに、昨年12月期におけるiPhoneの販売台数は1,624万台で、対するiPodは1,945万台だった。
デュアルコアA5チップの恩恵を受け、iPhone 4SはiPhone 4よりも2倍高速で、グラフィックス処理は7倍高速になったが、実際のアプリの起動やWebブラウザの処理速度にどのくらいの差があるのか、わかりやすいビデオがYouTubeにアップされている。 アプリの起動にグラフィックス機能などは関与しないが、基本操作の高速化はユーザにとって非常に望ましいものである。なお、この動画に登場するiPhone 4SとiPhone 4は、同じ最新版「iOS 5.0」を搭載している。 (more…)
ケースメーカーHard Candyが、“iPhone 5”向けとされるケースを新型iPhoneが発表される直前に5万個も大量生産してネットで注文を受け付けていたニュースは記憶に新しいが、Bloombergによると、この会社は噂されていたデザインに基づき5万ドル以上を投資して鋼製の鋳型を製作したという。Hard Candyのほかにも、CaseMateなどいくつかのアクセサリメーカーが、本体背面のエッジ部分が丸いデザインをもとにしたケースを製造していたが、結局“iPhone 5”がアナウンスされることは無かった。 (more…)
iPhone 4Sの目玉機能である音声アシスタント機能「Siri」は、現在ベータ版として英語、フランス語、ドイツ語のみに対応しているが、2012年にも日本語をサポートすることが明らかになった。 Appleによるとこの音声認識ツールは、2012年に日本語のほかにも、中国語、韓国語、イタリア語、スペイン語に対応する予定だという。 パーソナルアシスタント機能「Siri」をiPhone 4Sの最大の売り物としていただけに、日本語のサポートがいつになるのか注目されていた。なお、2012年のいつ頃になるのかは不明である。
今年2月にMac初のSandy Bridge世代となった「MacBook Pro」だが、まもなくプロセッサを刷新するマイナーアップデートが行われそうだ(9to5Mac)。 新しいMacBook Proには、Intelが先月発表した新しいプロセッサが搭載されて、Bluetooth 4.0の採用なども予想される。なお、MacBook Proは2008年以降同じデザインを採用しているが、デザインを一新するのはSandy Bridge後継の22nmプロセッサ「Ivy Bridge」が登場する2012年前半になりそうだ。 まもなくアップデートされるスペック予想として、現行15/17インチモデルの2.0GHz、2.2GHz、2.3GHzクアッドコアCore i7は、それぞれ2.4GHz(i7-2760QM)、2.5GHz(i7-2860QM)、2.7GHzクアッドコア(i7-2960XM)になると思われる。また、13インチ上位モデルは、現行の2.7GHzデュアルコアCore i7から2.8GHzデュアルコア(i7-2640M)に、13インチのエントリーモデルは2.3GHzデュアルコアCore i5から2.5GHzデュアルコア(i5-2520M)になると予想される。
本日、iPhone 4Sが発売開始となった。 ソフトバンクショップ表参道店には約200人が列を作り、孫正義社長のほかフリーアナウンサーの西尾由佳理さんも駆けつけた。孫社長は「スティーブは次の、その次まで仕込んでいる」と述べ故スティーブ・ジョブズ氏との思い出を語り、「スティーブの作った“作品”を皆で慈しみましょう」と述べて、握手で顧客を招き入れた。 孫社長は発表セレモニー後の会見で、「少しお待たせすることもあると思うが、なるべく多くの人にお渡ししたい」と述べ、通信品質が良いとされる「他社(KDDI)のことは関係なく、今後も努力していく」と述べた。 「我々の通信方式は世界標準のW-CDMA(HSPA)ですから、Verizonさんやauさんが使ってるCDMA(EV-DO Rev.A)方式より、フル機能で使える部分がたくさんある」と競合するKDDIを牽制した。 アップルストア銀座には約850人が列を作った。先頭に並んだ方は11日の午後から並んでいたという。 また、新たにiPhoneを取り扱うKDDIは、原宿にあるKDDIデザイニングスタジオで記念セレモニーを開催。同社田中孝司社長は「つながる安心」を全面に出し、ソフトバンクとのネットワーク品質の違いを強調した。 【Updated】ソフトバンクは登録システムの不具合が発生したため、iPhone 4Sを含むすべての機種の契約受付を14日午前11時で終了すると発表した。復旧のメドはたっていない模様。これとは別に、アップルストア心斎橋でもシステムの不具合が発生して販売が1時間以上遅れた。 【Updated 2】ソフトバンクの孫正義社長は、自身のTwitterのなかで「大変ご迷惑をおかけしました。登録システムも復旧しました」と、システムが復旧したことを明らかにしたが、店頭における受付状況は不明だ。 【Updated 3】孫社長はTwitterで「受付再開です」とコメントして、システムの復旧および店頭での契約受付が再開したことを明らかにした。ユーザからの「全国的に復旧ですか?」という問いかけに対して「全国的に復旧です」と答えている。
修理会社の米iFixiが「iPhone 4S」の分解レポートを掲載している。 バッテリ容量は5.25Whrから5.3Whrに微増しており、マルチモード対応のベースバンドチップはQualcomm製MDM6600(CDMA版)からMDM6610へと刷新されている。 また、A5チップは「iPad 2」と同じサムスン製K3PE4E400B-XGC1、オンボードメモリは512MB LPDDR2である。 分解写真から、パワーマネージメントICはApple 338S0973、マルチバンド対応RFトランシーバはQualcomm RTR8605、パワーアンプはAvago ACPM-7181、Skyworks 77464-20、TriQuint TQM9M9030などが確認できる。 (more…)
Businessweekによると、AppleのiOS担当上級副社長であるスコット・フォーストール氏は、細部にまでこだわる姿勢、プレゼンの仕方や服装、乗っている車までが故スティーブ・ジョブズ氏と似ている部分が多く、まさに“ミニ・スティーブ”だという。 フォーストール氏はApple幹部の中で最年少の42歳だが、iADの責任者だったアンディ・ミラー氏は「彼が最もスティーブに近い」と述べおり、ジョブズ氏亡き後のAppleにおいて、さらにその重要性は高まっている。 しかしながら、iPodの生みの親として知られるトニー・ファデル氏やジョン・ルビンスタイン氏をはじめ、多くの幹部やエンジニアがフォーストール氏と衝突してAppleを去った。 また、デザイン担当のジョニー・アイブ氏やMacハードウェアエンジニアリングのボブ・マンズフィールド氏などとは、CEOであるティム・クック氏が出席していない会議以外では顔を会わせないほど関係も良好ではないという。 時として政治的とも揶揄されるフォーストール氏だが、ジョブズ氏の真の後継となる資質を備えており、Appleにとって無くてはならないピースとなっている。あるアナリストは、もしフォーストール氏がAppleを去ったら目標株価をダウングレードするとまで述べている。
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