ARMは19日、スマートフォン・タブレット向けマイクロプロセッサとして、同社史上最高のエネルギー効率を実現する「Cortex-A7 MPCore」を発表した。 シングルコアチップのCortex-A7は、サイズをCortex-A8の5分の1にする一方で、エネルギー効率を5倍にした。Cortex-A15の高パフォーマンスとA7の高エネルギー効率を両立させる「big.LITTLE」プロセスにより、従来の電力効率と性能の関係を再定義するとしている。 Cortex-A7は28nmプロセス製造で0.5平方mm以下のサイズであり、シングルまたはマルチコアで実装可能である。主に100ドル以下の低価格スマホに供給される予定で、2013〜14年に製品化されるとみられる。低価格ながらパフォーマンスは現行のハイエンド機種に迫るレベルとなり、さらにバッテリ駆動時間が大幅に向上するという。
Lytroは19日、撮影後に焦点を自由に変更できるカメラ「Lytro Light Field Camera」を2012年初頭に発売すると発表 [PDF]した。価格は399ドルからで、当面は米国限定発売となる。日本での発売時期などは未定。対応OSはMac OS 10.6以降で、Windows版が追って公開される予定だ。 Lytroカメラは、光照射野センサーによって被写体のすべての光線情報を記録することで、後から好きな場所にフォーカスを合わせることができる。オートフォーカスが不要なので高速にシャッターを切ることができ、また、多方向からの光線を取り込むためフラッシュ無しでも暗い場所での撮影に対応する。 主な仕様は、8倍光学ズーム、f/2レンズ、光線数の解像度は11ミリオンレイ(HD品質の写真に処理)などとなっており、容量は8GBと16GBモデルが用意される。 (more…)
タイで発生した大洪水で、日系部品メーカーが被災した影響により供給網が途切れる可能性が出てきた。 タイの工業団地に進出しているスマートフォン向け電子部品メーカーとして、NECトーキン、TDK、フジクラ、東芝、日本電産などが1週間以上操業を停止したままであり、世界的にスマホの部品供給が滞る可能性がある。 タイにはスマホ以外にもデジカメやHDDなどの生産工場が多く、ソニーやニコンはデジタル一眼カメラの生産拠点を構えており、年末商戦に向けて影響は避けられそうもない状況だ。 また、日産自動車やホンダなどの自動車メーカーも操業を停止しており、企業の収益悪化だけでなく世界的なサプライチェーン危機にもつながりかねない。
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