Appleはディスプレイに4インチ液晶を搭載する「iPhone 5」および同7.35インチ搭載の「iPad mini」の開発を進めており、パネルメーカーの韓国LG Displayが部品を供給する可能性があるようだ(The KoreaTimes via Macworld UK)。 パネル業界の情報筋の話として、AppleとLG Displayは今週中にも次世代iOS端末に関する協議を行う予定であり、7.35インチのディスプレイを搭載する新型タブレット端末も議題にのぼるとみられている。 AppleはこれまですべてのiPhoneで3.5インチ液晶を採用しており、iPadについても9.7インチの1種類のみだった。 また、匿名の幹部の情報によれば、「iPhone 5」は4インチのLG Display製を採用するが、解像度は維持される見込みだという。 韓国ではAppleのティム・クックCEOは故スティーブ・ジョブズ氏よりも、サプライチェーンマネジメント(SCM)能力に長けているとの認識があり、同国サムスン電子やLG DisplayなどがAppleとの長期契約を勝ち取るだろうとみられている。 また、カリスマ・ジョブズ氏の後継者として、クック氏が投資家の信頼を得るために、ハードウェアに関して大きな変更をするという危険を冒す事はないともみられている。 「iPad mini」については、まもなく全米で発売されるAmazon.comの7インチ・タブレット端末「Kindle Fire」に対抗する狙いもあるようだ。…
Appleは次世代「iPad 3」で高精細ディスプレイを搭載するため、輝度の低下を防ぐ目的で、プリント基板のLEDバックライトを現行のシングルからデュアルタイプに変更する可能性があるようだ。 パネルの高精細化を進めるには1画素の大きさを縮小して画素数を多く配置する必要があるが、光の透過率が小さくなるためバックライト光量が不足する。Appleはこの問題点を克服するために、LEDライトバーと呼ばれる棒状のプリント基板をデバイスの両サイドに搭載するとみられており、情報筋によると部品メーカーはすでにバッテリ消費や熱処理の問題を克服したという。 Appleは2012年初期に新型iPadを投入するとみられているが、Retinaディスプレイを搭載するのは2012年秋ごろになるという噂もある。
Amazon.comのタブレット端末「Kindle Fire」の予約は非常に好調であり、当初の想定より数百万台も増産して準備しているとされるなか、Appleのティム・クックCEOは、約10日後に発売が迫ったiPadキラー本命と目される競合端末の市場投入を歓迎していると発言した。 バークレイズ・キャピタルのアナリストであるベン・レイツェス氏は、Appleのティム・クックCEOとピーター・オッペンハイマーCFOと面談して、Amazonの199ドルタブレット投入がAppleに与える影響について話し合った際、タブレット端末市場が分断化されることはAppleにとって好都合だと分析していることが分かったという。Apple首脳はAndroidプラットフォームの分断化が進めば進むほど良いとみており、結局のことろ、より多くのユーザやデベロッパが「iPad」を選択すると自信をみせている。 「Kindle Fire」はAndroidベースでありながら、Amazonの製品やサービスに非常に最適化されており、Amazon Appstoreで配信されるアプリも独自のプラットフォーム向けとなっている。 レイツェス氏によれば、クパティーノベースの世界最大のIT企業は「iPad」の価格を引き下げる可能性があるという。ただし、品質や顧客体験に対して妥協することはなく、低価格競争に対抗する意図もないとみている。
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