Kinectの売れ行きが好調なMicrosoftだが、2月1日発売となるWindows PC向けジェスチャー入力コントローラー「Kinect for Windows」に加えて、ノートPCへのシステム実装を模索しているようだ。 The Dailyによると、MSはすでにWindows 8搭載ノートPCを使ったプロトタイプ2モデルをテスト中であり、テスト機にはASUSノートが使用されていて、通常のWebカメラの代わりにKinectの画像センサーが埋め込まれていたという。 Kinectの画像処理能力の高さは抜群であり、ゲームをはじめとするリビングルーム以外でも、試着システムや顧客管理、教育、医療に至るまで、幅広い分野での利用が予想される。 ジェスチャーや音声入力などの新しいナチュラルユーザーインターフェイスは今後のガジェットのトレンドになりそうであり、Appleは大ヒットしたiPhone 4Sの「Siri」を開発中と噂される自社ブランドテレビセットに導入するとみられるほか、Macコンピュータ向け3D入力装置を開発中とみられている。
ソニーは1月24日、エントリー“ウォークマン E”新モデルとして「NW-E060シリーズ」を2月11日に発売すると発表した。 エントリーモデルとして初めてデジタルノイズキャンセリング機能をサポートし、音質の向上およびデザイン刷新による薄型・軽量化が図られているのが特徴。 連続再生は30時間。PCフリーで録音できる「ダイレクトエンコーディング機能」や「歌詞ピタ」「おまかせチャンネル」をサポートする。 予想価格は2GBが9,000円前後、4GBが1万1,000円前後。カラバリとしてブラック、ブルー、ピンク、レッドの4色がラインアップされる。 専用スピーカーも刷新され、バンドルセット(NW-E060Kシリーズ)は単体プラス2,000円となる。また、専用クリップ(CLP-NWE060)やシリコンケース(CKM-NWE060)も用意されている。 昨年投入したAndroid搭載ウォークマン「Zシリーズ」の売れ行きが今ひとつとみられ、ポータブルオーディオプレーヤー販売ランキングの上位はAppleの「iPod touch」が独占している。
ソニーは1月23日、スマートフォンやデジカメなど向けに次世代の裏面照射型CMOSイメージセンサーを開発したと発表。新しい「積層型CMOSイメージセンサー」により、高画質化・高機能化・小型化を実現するという。 積層型CMOSイメージセンサーはその名の通り積層構造が特徴で、従来の支持基板の代わりに信号処理回路が形成されたチップを用い、その上に裏面照射型画素が形成された画素部分を重ね合わせている。 積層構造によってチップサイズを小さくしながらも、大規模な回路の搭載が可能となり、画素部分と回路部分の独立により、画素部分は高画質化に特化し、回路部分は高機能化に特化した製造プロセスを採用できる。回路部分への先端プロセス採用による高速化・低消費電力化も図れるという。 ソニーは通常外付けが必要なカメラ信号処理機能を内蔵したCMOSイメージセンサー(1/4型・有効約800万画素)を2012年3月よりサンプル出荷する。 ソニーは同日、暗いシーンでもノイズの少ない高画質撮影を可能とする独自の「RGBWコーディング」機能と、逆光でも色鮮やかな撮影を実現する独自の「HDR(ハイダイナミックレンジ)ムービー」機能を搭載したCMOSイメージセンサー2モデルの開発も発表しており、こちらのサンプルは6月以降順次出荷される予定だ。 RGBWコーディング機能は、従来のRGB(赤/緑/青)画素にW(白)画素を加えたことで、暗いシーンでもノイズの少ない高画質な撮影が可能となる。 また、「HDRムービー」機能は、幅広いダイナミックレンジを実現することで逆光などの明暗差が大きいシーンでも色鮮やかな撮影が可能となる。 (more…)
日立製作所は1月23日、テレビの事業再編を正式発表して、自社生産を今年9月末までに終了することを明らかにした。1956年から続いた自社生産だが、昨年3月期まで6期連続の赤字となっており、現在の生産拠点は岐阜工場のみとなっていた。 2011年度も赤字解消のメドが立たないことなどにより、今後は台湾や韓国、中国メーカーなどに100%外部委託することになる。 薄型テレビ事業は日立コンシューマエレクトロニクス(日立CE)から家電製品の販売などを担当している日立コンシューマ・マーケティング(日立CM)に移管され、「市場に密着した事業運営体制を構築する」ことで営業主導型の運営体制にする方針だ。なお、日立ブランド(Wooo)は維持される。 自社生産撤退の背景には海外メーカーとの厳しい価格競争や歴史的な円高などが挙げられ、地デジ特需が一段落したことも後押しした。 [日立:ニュースリリース]
キングジムは1月17日、iPadに直接接続して使用する専用タイプのスキャナ「iスキャミル」を2月17日に発売すると発表した。価格は15,540円。対応機種は初代iPadおよびiPad 2で、専用アプリ「i-Scan」はApp Storeにて無料配信される。 「iスキャミル」(品番:DSS10)は本体とiPadを30ピンDockコネクタで直接接続して使用するシードフィードスキャナーで、読み込み寸法は名刺や写真、A4判の書類など幅216mm×送り356mmまで対応する。 主な仕様として、最大解像度は300dpi、保存形式はJPEG、読み取りセンサーはカラーCISセンサーなどとなっており、電源はiPadのACアダプターを利用する。また、約655gの軽さを実現しており、iPad(約600g)とほぼ同じくらいの質量だ。 A4用紙をスキャンするのに要する時間は約10秒で、JPEG変換時間を含めると約25秒かかる。取り込み時にはiPadの液晶画面にプレビューがライブ表示され、画像データはiPadのカメラロールに保存される。 また、スキャンしない時にはiPadを充電することやiPadをフォトフレームとして使用することもできる。 キングジムは、「大手企業のiPad導入や教育現場での利用など、様々な場面でiPadの活用が広まっており、今後も日本国内でのiPadユーザーは増加することが見込まれる」と指摘しており、個人ユーザだけでなく法人や教育現場にもiPadの導入が拡大していることに着眼して製品開発を行ったという。 (more…)
KDDIは1月16日、国内で初めて携帯電話向けNFCサービスを展開すると発表した。現時点で対応機種はサムスン「GALAXY SII WiMAX ISW11SC」のみだが、順次拡大する計画だ。専用アプリケーションをダウンロードして利用できる。 NFCとは“Near Field Communication”の略で、ISO (国際標準化機構) で規定された国際標準の近接型無線通信方式。TypeA、B、FeliCaとの上位互換がある。 NFC(TypeA/B)対応モデルでは、電子マネーやクレジットなどの決済サービスや、クーポン、会員証、各種チケットとして利用できる「カード機能」、NFCタグを内蔵したポスターにNFC携帯電話をかざすことにより情報取得ができる「リーダ機能」、NFC携帯電話同士やNFC対応機器にかざすことで情報交換を行う「Peer to Peer機能」などが、国内だけでなく海外でも利用可能となる。 NFCサービス導入予定企業として、日本航空(JAL)やセブン・カードサービス、TSUTAYA、ビックカメラなどが名を連ねており、飛行機の搭乗、電子マネー決済、ポイントサービスなどが利用できるほか、さまざまな情報取得も可能となる。 KDDIは昨年12月に国内大手キャリアが設立したモバイル非接触ICサービス普及協議会と連携して、NFC携帯電話の普及拡大を推進していくとしている。 現在のNFC普及率はグローバル市場で10%にも満たないが、今後2〜3年内には50%以上にまで拡大するとみられている。スマートフォン市場をリードするAppleも2012年版iOS端末でNFC対応が予想されており、また、米Googleはすでに、NFC利用のモバイル決済「Google Wallet」をローンチした。日本国内に目を向ければ、携帯キャリア最大手ドコモもFeliCa方式と国際規格TypeA、BのNFCをサポートするインフラ整備を進めている。 また、Android 4.0搭載端末ではNFCを使った情報交換「Androidビーム」が提供される。 [KDDI:モバイルNFCサービスの商用化]
Dellのマイケル・デル会長兼CEOは13日(現地時間)、PC主体の事業からからクラウドコンピューティングをメーンとする総合情報サービス企業にシフトする方針を示した。 Dellは今後5年間でクラウド関連企業を40社以上買収する計画であり、法人向けクラウドをターゲットとして、ハードのみならず、ソフトやサービスも含めて総合的に提供していくという。 今後は、スマートフォンやタブレットに注力するとしながらも、企業向け市場を中心としたサーバやデータセンターなどのネットワーク関連およびサービスが中心となる。 デル氏は「すでに利益の50%以上はPC以外の製品やサービスからもたらされている。DellはもはやPCの会社ではなくなった」と語っており、データセンターの構築やクラウド技術の研究開発などを推進させる方針だ。
NVIDIAは1月11日(現地時間)、同社モバイル向けチップ「Tegra 3」を独Audi(アウディ)に供給すると発表した。提供開始は来年からで、Audi全車のインフォテインメント機器およびデジタル式メーターパネル向けコンピューティング・モジュール「VCMs」に標準装備されるという。 Project Kal-Elとして開発されてきたARM系クアッドコアSoC「Tegra 3」は、メインの4コアとは別に低消費電力時用のコアが1つ用意されているのが特徴。開催中のCES2012では「Tegra 3」搭載のタブレット端末が数多く紹介されている。 [NVIDIA]
Dellは開催中のCES 2012で、最薄部6mmの13インチUltrabook「XPS 13」を発表した。11インチのボディに13.3インチ液晶を搭載するフレームレスに近い構造が特徴で、本体にカーボン繊維を採用して軽量化を実現している。 主な仕様として、プロセッサはCore i5-2467M/i7 2637M、GPUはIntel HD Graphics 3000、ストレージは128GB/256GBのSSD、メモリは4GB、ディスプレイはGorillaガラス製13.3インチ(1366×768)、バッテリ駆動時間は8時間、キーボードはフルサイズ・バックライト式、重量は1.35kgなどとなっており、OSにWindows 7 Home Premiumを採用して今春にも投入される予定だ。米国での価格は999ドル〜。 また、2月よりセールス・マーケティング部門を統括するスティーブ・フェリス氏はReutersとのインタビューのなかで、Dellが2012年後半にもコンシューマー向けタブレット端末を投入する計画を明らかにした。なお、噂されるMicrosoftの次期「Windows 8」ベースになるか、以前法人向けに投入したこともあるAndroid端末になるか不明。 なお、マイケル・デル会長兼CEOは昨年9月、Financial Timesとのインタビューのなかで、「Windows 8を搭載するタブレット端末とノートブックの境界線を超越した、新たなポジションに位置するモバイルマシンを開発中だ」と述べている。 Dellは昨年12月5日、Androidベースのタブレット「Streak 7」の米国での販売を停止すると発表していた。 (more…)
Intelは2012年1月9日(現地時間)、CES2012開幕前日にプレス向けカンファレンスを開いて、次世代Ultrabookのプロトタイプ“Nikiski”をプレビューした。 Ultrabookの新コンセプト「Nikiski」は、キーボード下部にパームレスト幅一杯の透明ガラス製タッチパッドを備え、カバーを完全に閉じた状態でもシースルー部分を通して、まるでタブレット端末のようにスクリーンをタッチ操作可能となる。Windows 8のMetroスタイルにマッチしており、ウェブページやカレンダー、メールなどに素早くアクセスできる。 IntelによるとUltrabook準拠のモバイルノートはすでに15機種が発売されており、年内にはさらに75機種以上が発売される予定で、その約半数が14-15インチサイズの画面サイズとなるそうだ。 また、今年後半にはIvy Bridge世代のUltrabookが登場する予定で、2013年にはHaswell世代搭載の第3世代モデルが投入される見込みである。 Intelはさらに、Nuanceと提携して音声認識技術をUltrabookに搭載する計画や、NFCプラットフォーム搭載などを発表している。 また、2012年後半にはスマートフォンやタブレットデバイス向けインターフェースにThunderboltをプッシュする方針だ。 (more…)
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