ソニーは20日、タイの洪水で現地工場の生産活動が停止したため、デジタル一眼カメラ「NEX-7」などの発売を延期すると発表した。 ハイテック工業団地にあるアユタヤ事業所や生産委託先の工場、サプライヤーの生産活動の停止により、デジタル一眼カメラ「NEX-7」、「NEX-5N」、「NEX-C3」、「α65」およびヘッドホン「XBAシリーズ」の発売を延期する。 ソニーのほか、ニコンの工場も再開の見通しが立っておらず、年末商戦に向けたデジカメ主力製品の供給不足につながる可能性もある。
ARMは19日、スマートフォン・タブレット向けマイクロプロセッサとして、同社史上最高のエネルギー効率を実現する「Cortex-A7 MPCore」を発表した。 シングルコアチップのCortex-A7は、サイズをCortex-A8の5分の1にする一方で、エネルギー効率を5倍にした。Cortex-A15の高パフォーマンスとA7の高エネルギー効率を両立させる「big.LITTLE」プロセスにより、従来の電力効率と性能の関係を再定義するとしている。 Cortex-A7は28nmプロセス製造で0.5平方mm以下のサイズであり、シングルまたはマルチコアで実装可能である。主に100ドル以下の低価格スマホに供給される予定で、2013〜14年に製品化されるとみられる。低価格ながらパフォーマンスは現行のハイエンド機種に迫るレベルとなり、さらにバッテリ駆動時間が大幅に向上するという。
Lytroは19日、撮影後に焦点を自由に変更できるカメラ「Lytro Light Field Camera」を2012年初頭に発売すると発表 [PDF]した。価格は399ドルからで、当面は米国限定発売となる。日本での発売時期などは未定。対応OSはMac OS 10.6以降で、Windows版が追って公開される予定だ。 Lytroカメラは、光照射野センサーによって被写体のすべての光線情報を記録することで、後から好きな場所にフォーカスを合わせることができる。オートフォーカスが不要なので高速にシャッターを切ることができ、また、多方向からの光線を取り込むためフラッシュ無しでも暗い場所での撮影に対応する。 主な仕様は、8倍光学ズーム、f/2レンズ、光線数の解像度は11ミリオンレイ(HD品質の写真に処理)などとなっており、容量は8GBと16GBモデルが用意される。 (more…)
タイで発生した大洪水で、日系部品メーカーが被災した影響により供給網が途切れる可能性が出てきた。 タイの工業団地に進出しているスマートフォン向け電子部品メーカーとして、NECトーキン、TDK、フジクラ、東芝、日本電産などが1週間以上操業を停止したままであり、世界的にスマホの部品供給が滞る可能性がある。 タイにはスマホ以外にもデジカメやHDDなどの生産工場が多く、ソニーやニコンはデジタル一眼カメラの生産拠点を構えており、年末商戦に向けて影響は避けられそうもない状況だ。 また、日産自動車やホンダなどの自動車メーカーも操業を停止しており、企業の収益悪化だけでなく世界的なサプライチェーン危機にもつながりかねない。
Androidのトップであるアンディ・ルービン上級副社長は19日、香港で開催中のAll Things Digital主催AsiaDカンファレンスにおいて、Googleが音楽ダウンロードストアの立ち上げを計画していることを示唆した。 Googleはこれまでも、ライセンス契約獲得に向け大手レコード会社と協議中であると何度か報じられてきたが、今年5月に発表した「Music Beta」にはストア機能が含まれておらず、ダウンロードストアで先行するAppleやAmazonに遅れをとっていた。 ルービン氏はWSJのウォルト・モスバーグ氏とのやり取りのなかで、音楽レーベルと交渉がまとまりつつあるとしながらも、競合他社とは異なる事業展開を計画中であることを示唆。 また、以前勤めていたAppleについて、ジョブズ氏が亡くなって強力なリーダーシップを失ったが、今日の成功を生み出した要素は保たれており、次のリーダーが立ち上がる時だと述べた。
Googleは19日、“Ice Cream Sandwich”の開発コードネームで呼ばれてきた携帯端末向け新OS「Android 4.0」を発表。マルチタスクや通知、メール、ブラウザ、カメラ、共有、SNSとの連携などが強化され、UIやウィジェットが刷新された。「Android 4.0」によって、スマートフォン(2.x)とタブレット(3.x)で提供されてきた2つのプラットフォームが統合される。 「Android 4.0」の新機能として、音声入力機能、顔認証によるロック解除(フェイスアンロック)、NFCを使った情報交換「Androidビーム」、ホームスクリーンへのシステムバー追加、パノラマ写真撮影機能、物理キーによるスクリーンショット、ビジュアルボイスメール、ロック画面からのカメラ起動や音楽再生、ブラウザのオフライン対応やChromeとのブックマーク共有、Wi-Fi機器をつなぐ「Wi-Fi Direct」などが挙げられる。 (more…)
米市場調査会社Gartnerは12日(現地時間)、2011年第3四半期(7~9月期)の世界パソコン市場調査結果(速報値)を公開。メーカー別シェアでLenovoがDellを抜いて初めて2位に躍り出り出た。Lenovoの出荷台数は前年同期比25.2%増と大きく伸びたが、今年7月に統合したNECの出荷台数も含まれている。また、PC部門のスピンオフを検討しているHPは、出荷台数を前年同期比5.3%増と伸ばし17.7%のシェアで首位を守った。 7~9月期のパソコン世界出荷台数は、前年同期比3.2%増の9180万台にとどまり、事前予想(5.1%増)を下回った。景気減速のほかタブレットやスマートフォンの人気が影響したようだ。また、日本のPC市場は前年同期比3%増の390万台となり回復基調を示している。 米国市場ではAppleのシェアが大幅に拡大している。出荷台数が前年同期比21.5%増と伸びて、市場シェアを12.9%とした。Gartnerによると、「特にMacBook Airの売上が好調で成長を牽引した」という。
Windows向けFTPクライアント「FFFTP」のニューバージョン(v1.98)が12日公開された。「FFFTP」はSota氏により開発されてきた老舗のFTPソフトだが、今年8月31日をもって開発終了となっていた。しかし、同クライアントは長きに渡り定番アプリとして広く使われたこともあり、ソフトウェア開発コミュニティSourceForge.JPにおいて有志を募って、FFFTP Projectを結成して開発・バージョンアップを行うことにしたという。ソースコードのほか、日本語版と英語版が公開されている。 最新版「FFFTP 1.98」では、Sota氏の最終版「v1.97b」にいくつかのバグフィックスおよび新機能追加を行ったもので、多数の変更点が加えられている。改版リストはこちら。
AMDは12日、“Zambezi”の開発コードネームで呼ばれてきた、マルチコア・アーキテクチャBulldozer世代の高性能デスクトップ向けCPUとして「AMD FX」シリーズを正式に発表した。 最大8コア構成で、7モデルがラインアップされており、「FX-8150」(予想価格33,800円)、「FX-8120」(18,800円)、「FX-6100」(14,980円)、「FX-4100」(9,980円)の4製品が日本市場で投入される。出荷開始は当初10月16日とされていたが、10月下旬以降に変更されている。なお、最上位機種の「FX-8150」は、AMD向けにカスタマイズされた水冷クーラーとのバンドル販売で、日本限定で500セットのみ販売される。 FXシリーズの製造プロセスは32nmで、メモリはDDR3-1866対応、パッケージはAM3+に対応して、倍率変更によるオーバークロックが可能である。また、チップセットは従来のAMD9シリーズ対応し、グラフィックス機能は内蔵しておらず、命令セットはAVXやAESをサポートする。
ソニーは12日、PlayStation Network(PSN)、Sony Entertainment Network(SEN)およびSony Online Entertainment LLC(SOE)のサービスにおいて、第三者が不正アクセスを試みる「なりすまし」攻撃を受けたと発表した。 ソニーによると米国太平洋夏時間の10月7日から10日にかけて、最大で9万3000アカウント(PSN/SENが約6万、SOEが約3万3000)への不正サインインが試行されたが、実際にサインインが実行された可能性のあるアカウントはごく一部だという。他社サービスのユーザーID/パスワード情報を流用した可能性があるが、クレジットカード情報の漏えいは無いとしている。 ソニーは不正アクセスが試行されたユーザに対してEメールを送付してパスワードの変更を呼びかけている。 ソニーのオンラインサービスをめぐっては、ハッカーによるサイバー攻撃を受け個人情報が約1億人分流出した問題が記憶に新しい。ソニーは今年5月、より高度なセキュリティ技術の導入や、システムへの侵入および脆弱性をモニタリングするソフトウェアの追加などの安全管理措置を講じていた。
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