iPodの生みの親として知られるトニー・ファデル氏らが立ち上げたベンチャー企業Nest Labsは25日(現地時間)、これまでに無い新しいサーモスタット「Nest Learning Thermostat」を発表した。価格は249ドルと従来型製品よりかなり高価だが、同装置導入によりエネルギー効率が最大30%向上するという。 Nestは、ユーザの温度設定パターンを学習する省エネ対応の室温自動調整装置。ステンレスリングを回すことで温度設定を調整でき、1週間程度で行動パターンを学習して自動調整をスタートする。 LCDディスプレイは温度を下げている時は青色に、上げている時には赤色になり、現在の温度表示や設定温度に達するまでの時間、省エネマークなどが表示される。 また、人がいないことを察知するAuto Away機能により冷暖房を弱めることもでき、Energy Historyで節約状況を確認することも可能。 Wi-Fi機能を備えており、現在の外気や天気予報などを把握するほか、ユーザ自身もノートパソコンやスマートフォン、タブレットからリアルタイムに制御できる。また、エネルギー効率を分析するウェブサイトも用意される。 トニー・ファデル氏とともにNestを創設したマット・ロジャース氏も、元Apple社員でありiPodやiPhoneのソフトウェア開発チームに所属していた。 ファデル氏がAppleを退社したのは、現Apple iOS担当上級副社長であるスコット・フォーストール氏と衝突したためだとも指摘されている。 (more…)
Intelは24日、Sandy Bridge最上位モデルとなる「Core i7-2700K」を発売した。店頭価格は2万8千円前後で、BTO PCが既に発売されている。AMDの「AMD FX」シリーズ発売に合わせたかのようなリリースになった。初回流通量はあまり多くはないようだ。 「i7-2700K」は動作周波数が3.50GHz(ターボブースト時3.90GHz)で、「i7-2600K」をクロックアップしたSandy Bridge最速のプロセッサ。ハイパースレッディングで8スレッドの並列処理が可能。キャッシュは8MB、グラフィックス機能にはHD Graphics 3000を搭載する。 今回の「Core i7-2700K」リリースに伴い、デスクトップ向けCPUの下位モデルが一部値下げとなった。
台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー(TSMC)は24日、28nmプロセスルールのウェハ量産開始を発表した。すでにAltera、AMD、Qualcommなどに量産ウェハが出荷されている。 28nmノードでHigh Performance(28HP)、High Performance Low Power(28HPL)、Low Power(28LP)、High Performance Mobile Computing(28HPM)といった4種類のプロセスがラインアップされており、モバイル向け28HPMは2011年内に量産が開始される予定だが、そのほかの28HP、28HPL、28LPは量産が開始されている。 28nm製品のテープアウト数は40nm時と比較して2倍以上となっており、現在80製品以上がテープアウトされている。また、AMDとNVIDIAは28nmグラフィックスプロセッサで採用するほか、QualcommのSnapdragon S4クラスも28LPプロセスで製造される。 TSMCは以前、Appleの次期モバイルプロセッサ「A6」の試験生産を開始したと報じられたが、チップの製造工程で問題が生じて最終段階の協議には至っておらず、クアッドコア「A6」チップはサムスン電子が引き続き受注する公算が大きいとみられている。
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