市場調査会社NPDによると、米国では写真やビデオ撮影にスマートフォンを使用するユーザが急速に増加しており、撮影にスマホを使用した割合は昨年の17%から今年は27%にまで拡大したという。また、スマホで手軽に撮影をできることから、これまで以上に多くの写真や動画が撮影されるようになっているとされる。 iPhoneやAndroid搭載端末の売れ行きが好調である一方で、カメラやデジタルビデオカメラの出荷台数は前年比で15%前後縮小しており、これら専用機が撮影に使用された割合も前年の52%から今年は44%に減少した。 カメラ専用機のなかでも、特にローエンドモデルはスマホに市場を奪われている。しかし、レンズ交換式カメラ(平均価格863ドル)の出荷台数は前年比で12%増と好調であり、また、光学10倍ズーム超のレンズを搭載したデジカメ(同247ドル)も16%増と販売を伸ばしている。 NPDは「重要な行事などの撮影では専用機を選ぶ傾向がある」と分析しているが、今後もスマホの普及率は右肩上がりが予想され、搭載カメラのクオリティも向上することから、スマホによる撮影率はさらに高まるものとみられる。
パナソニックは12月9日、2012年3月より欧州市場にスマートフォンを投入すると発表した。同社は2005年に海外市場から撤退していたが、グローバルモデル第1弾としてAndroid搭載端末を欧州で発売する予定だという。 (more…)
Canaccord GenuityのアナリストT. Michael Walkley氏がとりまとめた2011年第3四半期(7〜9月期)の携帯電話メーカー世界主要8社の収益シェア調査によると、AppleのiPhoneは出荷台数ベースでわずか4.2%のシェアにもかかわらず、営業利益は全体の52%を占めたという。新機種待ちの影響もあって前期比ではシェアが0.8ポイント、利益が5ポイントそれぞれ減少した。しかし、前年同期比では利益率が5ポイント上昇しており、さらに10月に発売された「iPhone 4S」の売れ行きが好調なだけに、2011年第4四半期(10〜12月期)の営業利益では60%以上のシェア獲得もみえてきた。 Walkley氏はiPhoneの出荷台数について、2011年12月期に2,900万台、2012年度通期で1億440万台、2013年度通期で1億4,080万台と予想している。来年にはiPhoneだけで年間1億台以上売れる状況がみられそうだ。
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