米Gartnerが発表した2011年の世界半導体市場調査によると、Appleは半導体購入金額でサムスンやHPを抑えて、昨年の3位からトップに浮上したことが分かった。 Appleの購入金額は前年比34.6%増の172億5,700万ドルで全体の5.7%を占め、サムスンの166億8,100万ドル(9.2%増)やHPの166億1,800万ドル(5.5%減)を上回った。 Appleの成長率は過去5年間で最高となり、iPhoneやiPadに加えて、PC部門ではMacBook Airが好調だった。 Gartnerのアナリスト山地正恒氏は、スマートフォンやタブレット、SSDの需要が伸びており、シェアを拡大したAppleやサムスン、HTCなどの需要とマッチしたと分析している。 日本勢3社(ソニー、東芝、パナソニック)はいずれも前年より購入金額がマイナスとなった一方で、昨年7月にNECを統合した中国Lenovoが前年の10位から8位にランキングを上げた。 世界全体の半導体購入総額は前年比0.9%増の3,020億5,100万ドルに達し、上位10社の半導体購入額は1,056億ドルで世界全体の35%を占めている。
Intelは今月10日に米ラスベガスでキックオフとなる世界最大の家電見本市CESにおいて、携帯電話向けチップに関する発表を行う予定であり、「Medfield」を搭載したAndroid端末が披露されるとみられている。 また、AcerとLenovoが今年第3四半期にも、Intelの「Clover Trail」を搭載したWindows 8ベースのタブレット型端末を発表するかもしれないようだ。 DIGITIMESによると、Intelが今年前半に投入予定のモバイル向けAtom SoC「Medfield」は、パフォーマンスと省電力性でARM系プロセッサにかなわないものの、今年後半投入予定のタブレット向けプラットフォーム「Clover Trail」採用の端末がPCメーカーから発表される可能性があるという。 サプライチェーン筋は、Wintelベースのタブレット端末は、Microsoft製アプリに慣れ親しんだエンタープライズ市場で高い需要が望めると指摘している。 また、タブレット端末市場において、Appleの「iPad」は、2012年も引き続き力強い成長が見込まれ、出荷台数は前年比で50%増が予想されており、60%前後の市場シェアを確保するとみられるとしている。
米市場調査会社Gartnerは12日(現地時間)、2011年第3四半期(7~9月期)の世界パソコン市場調査結果(速報値)を公開。メーカー別シェアでLenovoがDellを抜いて初めて2位に躍り出り出た。Lenovoの出荷台数は前年同期比25.2%増と大きく伸びたが、今年7月に統合したNECの出荷台数も含まれている。また、PC部門のスピンオフを検討しているHPは、出荷台数を前年同期比5.3%増と伸ばし17.7%のシェアで首位を守った。 7~9月期のパソコン世界出荷台数は、前年同期比3.2%増の9180万台にとどまり、事前予想(5.1%増)を下回った。景気減速のほかタブレットやスマートフォンの人気が影響したようだ。また、日本のPC市場は前年同期比3%増の390万台となり回復基調を示している。 米国市場ではAppleのシェアが大幅に拡大している。出荷台数が前年同期比21.5%増と伸びて、市場シェアを12.9%とした。Gartnerによると、「特にMacBook Airの売上が好調で成長を牽引した」という。
This website uses cookies.