アドビシステムズは11月10日、Adobe Creative SuiteおよびPhotoshopなど各CS関連製品のアップグレード対象について、次期バージョンより現行の3バージョンから過去主要1バージョンまでに短縮すると発表した。 同社は同日、サブスクリプション(月払い方式)の新サービス「Adobe Creative Cloud」を2012年春に提供開始すると発表しており、これに伴って従来のパッケージ版およびライセンス版のアップグレードポリシーを「よりシンプルなものに改定する」としている。 アドビは2012年度以降もアップグレード製品を提供する意向を示しているが、お得なアップグレード版が購入できるのは「直近1バージョン前の製品」を所有するユーザに限定されることとなる。 これまでは、所有する製品やバージョンによってアップグレード版の購入価格が大きく異なる複雑な方式で、例えばMacromedia版を持っているユーザなども恩恵を受けることができた。 しかし、次期バージョンCS6では、アップグレード対象製品がCS5.5とCS5のみに限定されることになる(5.5は5と同じ扱い)。 アドビがプッシュする「Creative Cloud」は20GBのストレージが用意され、年間契約で月額5,250円にて最新版の全Creative Suite製品を利用できるほか、EdgeやMuse、Touch Appsなどの最新ツール、Digital Publishing SuiteやWebサイト向けTypeKitフォント、および各種コミュニティ機能などが用意される。 ただし、CS製品などのアプリケーションはクラウドベースではなく、従来と同様にコンピュータに直接インストールする形で提供される。 アドビはデスクトップ版からクラウドサービスへのシフトについて、最新のデザインや開発環境に柔軟に対応しながら、初期コストを抑えて最先端のイノベーションを継続的・反復的に提供するためだとしている。
米Adobe Systemsは11月9日(現地時間)、モバイル端末向け「Flash Player」の開発を終了する方針を明らかにした。同社は今後、HTML5の採用を推進していく姿勢を示したが、モバイル版に加えてテレビ向けなどの家電製品向けバージョンの開発も中止するようである。 (more…)
Adobeは2011年10月26日(現地時間)、クラウド型のフォト管理・編集サービス「Adobe Carousel」を公開した。 「Carousel」は、iPad、iPhone、Macなど様々なデバイスから利用可能なフォトライブラリサービスで、iOS端末(iOS 4.2以降)およびMac(OS X 10.7以降)向けアプリが無償公開されており(iOS版 / Mac版)、AndroidおよびWindows向けアプリも2012年上半期に公開予定だ。 「Carousel」は、これまでに無いほどシンプルな方法で写真の表示、閲覧、補正、共有が可能であり、どのデバイスからもPhotoshop Lightroomで使用される画像処理エンジンにて写真編集ができる。また、自動同期向けに組み込まれたクラウドベースのスマートメッシュ技術や、ソーシャルネットワーキングサービスとの連携機能が加わり、容量は無制限(JPEGファイル)で利用できる。 価格は2012年1月31日まで月額500円または年額5,200円(その後2年間も同価格で更新可)で提供される。また、30日間の無償体験版も用意されている。 (more…)
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