The New York Timesは11月13日(現地時間)、Googleのトップシークレット・プロジェクト「Google X」から年内にも新サービスが一つリリースされる可能性があると報じた。 「Google X」は、Googleの社員でさえ存在を知らされていないCIA並の極秘プロジェクトで、Google共同創業者のセルゲイ・ブリン氏やラリー・ペイジ氏、エリック・シュミット会長らが深く関わっており、スタンフォード人工知能研究所のセバスチャン・サーン氏がリーダーとしてチームを率いているという。 また、MicrosoftのKinect開発チームやNokia Labs、スタンフォード大学、マサチューセッツ工科大学、カーネギーメロン大学、ニューヨーク大学などから引きぬかれたロボット研究者や電気工学専門家などが多数携わっているとされる。 昨年、「Google X」に関連して、自律運転のできるオートカーが話題になったが、Googleは年内にも、自動車向けの情報提供サービス、Google Maps向けに画像を自動収集するロボット、または、ネット経由で遠隔操作可能なコンピュータ以外のアイテムなどのうちいずれかを発表する可能性があるようだ。
Googleのエリック・シュミット会長はiPhoneの「Siri」について、まったく新しい検索のアプローチでありGoogleのコアビジネスに対し競争力のある脅威になり得るとの考えを示した。同氏は9月21日に行われた米上院反トラスト小委員会の公聴会において、インターネット検索システムで自社に有利な操作はしていないと証言していたが、一部議員による追加質問への返信のなかでAppleの音声認識サービスについて言及した(AppleInsider)。 検索市場における独占禁止法違反の懸念を晴らそうとする意図があるため鵜呑みにはできないが、シュミット氏はさらに、Siriが特筆すべき開発であり、「Googleキラー」としてAppleの検索ビジネス参入の足掛かりになるとも指摘している。
Googleは今後2週間以内に、同社ソーシャルネットワークサービスGoogle+と密接に連携する音楽ダウンロードストア立ち上げを発表するようだ(WSJ)。価格は1曲あたり99セント前後になる模様で、ユーザはGoogle+の友人に自身のライブラリにある曲を推薦することができるほか、推薦された友人はその曲を1度無料で試聴できる機能が搭載されるようだ。 Googleはすでに今年5月、無料の音楽ストレージサービス「Music Beta」をスタートさせているが、音楽配信サービスが含まれていなかった。 Googleは4大レーベルとライセンス締結に向けて交渉中とされるが、サービス開始時に少なくともそのうち2社(ソニーとワーナー)との契約はまとまりそうにないという。EMIとの契約はほぼ決まっており、最大手のユニバーサルとも協議中だとされるが、いずれもストア開設時に契約が成立するかは不透明な状況だ。
This website uses cookies.