次世代iPad向けディスプレイの生産が開始されたようだ。 DisplaySearchのアナリストによると、「iPad 3」向け9.7インチディスプレイは解像度2048x1536ピクセル(QXGA)になるとみられ、Appleはこの超高解像度パネルの供給を維持するために、サムスン電子、シャープ、LG Display3社からの供給を確保したとみられるという。初代iPad、および現行「iPad 2」の解像度は1024x768(XGA)であり、次世代では4倍もの情報量を表示できることになる。 すでにパネルの製造はスタートしており、今後数週間以内には組み立て業者向けに出荷されるようだ。12月には「iPad 3」の生産体制に入り、来年2月または3月の発売に向けて、1月には出荷の準備が整うとみられている。 Appleはディスプレイ高精細化による光の透過率縮小に対応するため、「iPad 3」で新しいLEDバックライトシステムを採用すると予想されており、パネル方式は有機ELではなくIPSになるとみられる。 また、Appleは7.85インチサイズのモニタを搭載する小型版iPad(iPad mini)にも興味を示しており、2012年後半に発表される可能性があるようだ。
Appleはディスプレイに4インチ液晶を搭載する「iPhone 5」および同7.35インチ搭載の「iPad mini」の開発を進めており、パネルメーカーの韓国LG Displayが部品を供給する可能性があるようだ(The KoreaTimes via Macworld UK)。 パネル業界の情報筋の話として、AppleとLG Displayは今週中にも次世代iOS端末に関する協議を行う予定であり、7.35インチのディスプレイを搭載する新型タブレット端末も議題にのぼるとみられている。 AppleはこれまですべてのiPhoneで3.5インチ液晶を採用しており、iPadについても9.7インチの1種類のみだった。 また、匿名の幹部の情報によれば、「iPhone 5」は4インチのLG Display製を採用するが、解像度は維持される見込みだという。 韓国ではAppleのティム・クックCEOは故スティーブ・ジョブズ氏よりも、サプライチェーンマネジメント(SCM)能力に長けているとの認識があり、同国サムスン電子やLG DisplayなどがAppleとの長期契約を勝ち取るだろうとみられている。 また、カリスマ・ジョブズ氏の後継者として、クック氏が投資家の信頼を得るために、ハードウェアに関して大きな変更をするという危険を冒す事はないともみられている。 「iPad mini」については、まもなく全米で発売されるAmazon.comの7インチ・タブレット端末「Kindle Fire」に対抗する狙いもあるようだ。…
Appleは次世代「iPad 3」で高精細ディスプレイを搭載するため、輝度の低下を防ぐ目的で、プリント基板のLEDバックライトを現行のシングルからデュアルタイプに変更する可能性があるようだ。 パネルの高精細化を進めるには1画素の大きさを縮小して画素数を多く配置する必要があるが、光の透過率が小さくなるためバックライト光量が不足する。Appleはこの問題点を克服するために、LEDライトバーと呼ばれる棒状のプリント基板をデバイスの両サイドに搭載するとみられており、情報筋によると部品メーカーはすでにバッテリ消費や熱処理の問題を克服したという。 Appleは2012年初期に新型iPadを投入するとみられているが、Retinaディスプレイを搭載するのは2012年秋ごろになるという噂もある。
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