Jefferies & Co.のアナリストPeter Misek氏は、2月6日付クライアント宛てのリポートのなかで、Appleが開発中と噂される高精細テレビについて、名称は「iTV」となり、映像コンテンツ供給のため、ケーブルテレビ局や携帯電話キャリアと交渉するだろうという予測を示した。 AT&TやVerizon、Bell、Rogersなど携帯電話キャリアとの提携を視野に、番組制作プログラムやライセンスを購入する可能性がある一方で、オリジナル番組制作は薄利でリスクが高いうえ、反トラスト法抵触の可能性もあって回避されるとみられる。 また、iPhoneやiPadなどiOS端末で録画したビデオコンテンツを投稿できるYouTubeのような動画投稿サイトを構築する可能性もあるという。 いずれにせよ、Appleは優れたユーザインターフェイスとエコシステムによりライバル企業よりも優位な立場にあり、Misek氏の分析では、Appleの薄型テレビ市場参入の背景には、顧客をAppleのエコシステムに引き込んで、テレビ以外のiOS端末やMacコンピュータなどの購入を促す狙いもあるとみられている。なお、「iTV」の発売時期やスペックなどの詳細には触れられていない。
やはり、シャープがAppleの次世代タブレット端末「iPad 3」にパネルを供給するようだ。事情に詳しい複数の関係者から得た話として、Appleは安定供給を確保するためにシャープのパネル製造設備に投資しており、クパティーノは次世代iPadのサプライヤーの1社としてシャープを新たに加えるようだと、25日付のThe Wall Street Journalが報じた。 シャープはすでに、現行iPhone向けにパネルを供給しており、次世代iPadに加えて次世代「iPhone 5」にもパネルを供給するとみられている。 シャープはiPhone/iPadなどいわゆるiOS端末のほかにも、Appleが開発中と噂されているテレビセットについても受注したのではないかと報じられており、Appleはこの自社ブランドテレビを2012年中頃にも発表する可能性があるようだ。 サムスンとLG Displayも引き続きiPad向けにパネル供給するとみられているが、Appleはシャープを新たに加えることで、訴訟合戦を繰り広げているサムスンへの依存度を減らす狙いがあるとみられる。 一方、シャープは昨年より亀山工場のラインを採算が悪化するテレビから好採算の中小型液晶へと転換していた。iPad向け液晶パネルは亀山第2工場で生産が行われ、シャープが開発した新型液晶「IGZO」が採用されるとみられている。
Appleは次世代iPhoneとiPadのパネルにシャープが開発した酸化物半導体「IGZO」を使用した新型液晶を採用するかもしれない。 「IGZO」はインジウムやガリウム、亜鉛から構成される酸化物で、従来のシリコンに比べてデバイスの薄型化や高精細化が可能となり、消費電力の効率化も期待できる。なお、シャープも次世代「ガラパゴス」でこの「IGZO」を使う方針であり、2012年に新製品を投入予定である。 (more…)
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