米Mozillaとスペインの大手携帯キャリアTelefonicaは2月27日(現地時間)、スペイン・バルセロナで開催中のMobile World Congress 2012において、Mozillaが昨年から開発を進めてきたモバイル向けオープンプラットフォーム「Boot to Gecko」(B2G)を搭載するスマートフォンのプロトタイプを披露して、2012年内にも製品化すると発表した。Mozillaによると、フィーチャーフォンと同程度の価格帯でHTML5ベースのスマートフォンの発売が可能になるという。 「B2G」を搭載する端末は「Open Web Device」(OWD)と命名され、Mozillaは今後、大手キャリアのドイツテレコムやチップメーカーQualcomm、ソフトウェア開発Adobeなどとも連携していく。 Mozilla「Boot to Gecko」デモ動画 「B2G」はGeckoエンジンを搭載したLinuxベースのプラットフォームで、HTML5/CSS3を始めとするWeb標準技術を採用するのが特徴。今後は完全にオープンソース化され、OWD向けのWebアプリは「Mozilla Marketplace」から配信される計画だ。 MozillaはオープンでWeb標準に基づいたプラットフォームを構築し、Firefoxをベースに電話やメッセージング、ブラウザ、ゲームなどをHTML5アプリケーションとして開発可能とさせる方針である。
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