訃報:柳宗理氏が死去=工業デザイナーの“草分け”

日本のインダストリアル(工業)デザイナーの草分けで、戦後のモダンデザインを支えた文化功労者の柳宗理(やなぎ・そうり、本名宗理=むねみち)氏が12月25日、死去した。96歳だった。 父は民芸運動パイオニアと知られる柳宗悦(むねよし)。東京美術学校(現東京芸術大)で油絵を学んだが、建築家のル・コルビュジエに影響を受けて、戦後にはレコードプレーヤーやオート三輪などの工業デザインを始めた。 1957年にはミラノ・トリエンナーレ展で蝶が羽を広げたような鳥居に似た形状の椅子「バタフライ・スツール」が金賞受賞。その後、野毛山公園歩道橋や札幌冬季オリンピック聖火台をはじめ、高速道路トンネル坑口や料金所など数多くのインダストリアルデザインを手がけた。また、家具、料理器具、食器、電気製品、照明、自動車、玩具、オブジェなど多岐に及ぶ分野のプロダクトデザインを手がけ、我々の日用品にも影響を与えてきた。

9 years ago

Photoshop協会トップがAdobeに公開質問状=「新アップグレードポリシーに疑問」

Adobeが11月10日に発表した新しいアップグレードポリシーに批判の声が高まっている。 Photoshopプロフェッショナル協会(NAPP)会長のスコット・ケルビー氏は、次期PhotoshopやAdobe CS6からアップグレード版購入の対象が「直近1バージョン前」に限定されることに対して、「ユーザにとって不公平であり、仮にこのシステムを導入するならCS7からにすべきだ」と自身の見解をオープンレターとして公開した(An Open Letter To Adobe Systems)。 ケルビー氏はAdobeが新システムへの準備期間を設けなかったことに問題があるとしており、ユーザはアップグレードを計画する時間や経費が不足していると指摘。 同氏は「ユーザの立場からCS6を新しいアップグレードポリシー採用の移行バージョンにすべき」と提案しており、「今からでも遅くはないので見直すべきだ」と主張している。 Adobeの新アップグレードポリシーを適用すれば、次期メジャーCS6のアップグレード対象にCS4は含まれないことから、ケルビー氏は「多くのユーザにとってPhotoshop CS4が最終バージョンになる可能性がある」との懸念を示し、Adobeにとってもユーザにとっても不幸なことになるだろうと述べている。

9 years ago

<Review>「世界を変えた男 スティーブ・ジョブズ」

NHKでオンエアされた「世界を変えた男 スティーブ・ジョブズ」のレビュー。 若かりし頃のジョブズ氏の鋭い目付きは、ここ数年の温和な印象とはかなり異なって見えた。番組内において、事実と明らかに異なる点は無かったが、「Think different.」キャンペーンで紹介されたTV CM「Here’s to the Crazy Ones」は、あたかもジョブズ氏が考え出したかのような演出だったがこれは誤りだ。普通に広告代理店が制作したものである。 番組内で使用された楽曲は、Steppenwolfの“Born to Be Wild”、John Lennonの“Power to the People”、Bob Dylanの“Don't Think Twice,…

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