Appleのインダストリアル(工業)デザイン責任者“ジョニー”ことジョナサン・アイブ氏(44歳)が、英国で発表された恒例の新年叙勲者リストに名を連ねていたことが、31日分かった(BBC)。 アイブ氏はすでに大英帝国勲章のCBE(コマンダー)を受章していたが、今回、さらにその上のKBE(ナイト・コマンダー)を受勲したことで、今後、「サー」を付けて呼ばれることになる。 アイブ氏は故スティーブ・ジョブズ氏復帰前からAppleに勤務。ジョブズ氏復帰後、iMacを皮切りに、Macコンピュータに留まらず、iPodやiPhone、iPadなどヒット作の開発に携わってきた。 ジョブズ氏はアイブ氏のことを「精神的パートナー」と呼び、その実行力を高く評価していたが、基調講演などであたかもジョブズ氏自身が考えだしたデザインのようにプレゼンを行うため、「アイデアを盗まれているような気がして心が傷んだ」とアイブ氏は後に語っている。 また、サー・ジョナサン・アイブは、iOS担当上級副社長であるスコット・フォーストール氏(42歳)と犬猿の仲だともされる。
故スティーブ・ジョブズが公認した伝記本「Steve Jobs」(ウォルター・アイザックソン著)の発売を前にして、その内容の一部が明らかになった(Associated Press)。 ジョブズ氏は2010年にHTCが発表したAndroid端末について、「Appleのキャッシュ400億ドルすべてを使ってでも、悪を正す」と述べ、さらに「Androidをぶち壊す。なぜなら我々から盗んだ製品だからだ。これは核戦争だ」と怒りをぶちまけたという。 さらに、Googleの当時のCEOだったエリック・シュミット氏に対して、「問題は金ではないのだ。アイデアを盗むのをやめてくれ。ただそれだけだ」と述べたという。 (more…)
Businessweekによると、AppleのiOS担当上級副社長であるスコット・フォーストール氏は、細部にまでこだわる姿勢、プレゼンの仕方や服装、乗っている車までが故スティーブ・ジョブズ氏と似ている部分が多く、まさに“ミニ・スティーブ”だという。 フォーストール氏はApple幹部の中で最年少の42歳だが、iADの責任者だったアンディ・ミラー氏は「彼が最もスティーブに近い」と述べおり、ジョブズ氏亡き後のAppleにおいて、さらにその重要性は高まっている。 しかしながら、iPodの生みの親として知られるトニー・ファデル氏やジョン・ルビンスタイン氏をはじめ、多くの幹部やエンジニアがフォーストール氏と衝突してAppleを去った。 また、デザイン担当のジョニー・アイブ氏やMacハードウェアエンジニアリングのボブ・マンズフィールド氏などとは、CEOであるティム・クック氏が出席していない会議以外では顔を会わせないほど関係も良好ではないという。 時として政治的とも揶揄されるフォーストール氏だが、ジョブズ氏の真の後継となる資質を備えており、Appleにとって無くてはならないピースとなっている。あるアナリストは、もしフォーストール氏がAppleを去ったら目標株価をダウングレードするとまで述べている。
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