2011年第1四半期の米国のスマートフォン市場で、GoogleのAndroid搭載機がRIM(Research In Motion)のBlackBerryを抜いて首位に躍り出た。米comScoreの調査によれば、全ケータイ端末のうち3台に1台がAndroidフォンが占めたという。また、米国人のスマートフォン保有数は、7,250万台に達して前年同期比で14.7%上昇した
Androidケータイのシェアは34.7%(前四半期比+6.0)、RIMのBlackBerryは27.1%(同-4.5)となって、首位が入れ替わったうえに7.6ポイントもの大差がついた。また、iPhoneを発売するAppleのシェアは25.5%(同+0.5)で、MicrosoftとHP傘下のPalmはそれぞれシェアを落とした(カッコ内の単位はポイント)。
メーカー別では、韓国サムスン電子が24.5%(同-0.3)で首位を守った。
スマートフォンの利用方法については、テキストメッセージング送信(68.6%)、ブラウザ閲覧(38.6%)、ダウンロードしたアプリの利用(37.3%)が上位だった。一方で、ゲームは25.7%、音楽視聴は17.9%と低かった。
また、IDCによる今年第1四半期の世界市場調査では、スマートフォン市場は前年同期比で80%近い成長率となった。魅力的な機能が多くのユーザを惹きつけたほか、新興国向けには型落ちモデルが安く提供されたのが成長の要因として挙げられる。
メーカー別では、Nokiaが24.3%(前四半期比-14.5)と大きくシェアを奪われながらもトップを守った。2位はAppleで18.7%(同+3.0%)と大きくシェアを拡大してNokiaに迫った。以下、3位はRIMで14.0%(同-5.1)、4位はサムスン電子で10.8%(同+5.7)、5位はHTCの8.9%(同+4.0)と続いた(カッコ内の単位はポイント)。