ソニーとソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は2011年5月15日、ハッカーによるサイバー攻撃を受け個人情報が約1億人分流出した問題により、4月20日から停止していたゲーム機向けインターネット配信サービス「PlayStation Network(PSN)」と、音楽などの配信サービス「Qriocity」について、欧米で同日より順次サービスを再開すると発表した。なお、現段階で日本やアジア地域では再開していないが、5月中には全面再開を目指すとしている。
サービスを運営するSony Network Entertainment International(SNEI)は、情報セキュリティ専門会社とともに、より高度なセキュリティ技術の導入や、システムへの侵入および脆弱性をモニタリングするソフトウェアの追加、暗号化方式の強化、ファイアウォールの増設などデータセキュリティシステム強化を含む安全管理措置を講じたという。
今回導入した安全管理措置について、シマンテックのフランシス・デスーザSVPは、「ソニーのデータセンターの移管を共同で実施するにあたり、ソニーは、セキュリティリスクを軽減するための措置を施した」と述べている。