ウォークマンのフラッグシップモデルとなる「Zシリーズ」は、音楽だけでなく、ゲームや動画をはじめ、独自アプリやAndroidマーケットを通じて多彩なアプリをインストールできるのが特徴。また、タッチパネルによる直感的な操作が可能であり、デュアルコアプロセッサ搭載により、高精細なビデオゲームやフルHDビデオ再生、マルチタスクにも対応する。
価格はオープンだが、店頭予想価格として、内蔵メモリ容量64GBの「NW-Z1070」は4万3,000円前後、同32GBの「NW-Z1060」は3万3,000円前後、同16GBの「NW-Z1050」は2万8,000円前後が見込まれる。また、カラバリとしてブラックとレッドの2色がラインアップされ、ソニーストア限定モデルとしてホワイトを基調とした64GBモデル「NW-Z1070/W」(4万5,800円)も用意される(価格はいずれも税込)。
「NW-Z1000シリーズ」最大の特徴は、なんといっても、OSにAndroid(ver2.3)が搭載されることだ。簡単にいえばスマートフォンから電話機能を無くした多機能端末といえる。最大のライバルAppleのiPodシリーズのなかでは、ちょうど「iPod touch」の位置づけだ。
昨年後半から、音楽プレーヤーの国内市場シェアで好調を維持するウォークマンだが、iPod touchに対抗するZシリーズ投入により、「モバイルエンタテインメント体験のさらなる進化を目指す」(ソニー)ことで、さらに優位性を確立する狙いもある。
主な仕様として、プロセッサはNVIDIAの1GHzデュアルコアCPU「Tegra 2」、メインメモリは512MB、タッチパネルは4.3インチTFT液晶(480×800ドット)で、光の映り込みや反射を低減する「エアギャップレス構造」が採用されている。
また、Wi-Fi(IEEE 802.11b/g/n)やBluetooth(Ver 2.1+EDR)をサポートするほか、GPS、電子コンパス、加速度センサー、内蔵スピーカー(モノラル)を搭載している。
デザインは、手のひらになじむ曲線が施された「Inflection Surface Form」を採用。高音質技術「S-Master MX」により、「ウォークマン史上最高音質を実現した」(ソニー)という。
内蔵のリチウムイオンバッテリは、音楽で最長約20時間、動画で同約5時間の連続再生が可能。本体サイズは、約70.9(W)× 134.4(H)× 11.1(D)mmで、重量は約156g。
なお、12月の発売に先駆けて、銀座・ソニーショールーム、ソニーストア 大阪、ソニーストア 名古屋にて10月中旬より展示される。