ソニーのハワード・ストリンガーCEOが示唆していた通り、Appleの新型スマートフォン「iPhone 4S」向けにソニーがイメージセンサー「Exmor R for mobile」を供給していることが分かった(Chipworks)。
これまでのiPhoneやiPadおよびiPod touchにカメラセンサーを供給してきたのはOmniVisionだが、なぜAppleがiPhone新モデルのカメラサプライヤとしてソニーを選択したのか明らかでない。ただ、今年に入ってOmniVisionはAppleの求める製品を準備できていないようだと指摘されていた。
iPhone 4Sに採用されている裏面照射型CMOSイメージセンサーは、シリコン基板の裏面側から光が入射する構造になっており、暗いシーンでも光を多く取り込めることで低ノイズで高画質な静止画や動画撮影が可能となっている。
iPhone 4Sの発売が夏から秋へとずれ込んだ理由のひとつに、東日本大震災によって中小型液晶パネルやイメージセンサーなどの部材メーカーが被災して、安定供給が困難になったことがあげられている。