Apple、Siri/FaceTime/Game Centerと連携するiOSベースの「スマートテレビ」で市場参入か

Appleテレビセット

Appleのテレビ市場参入の噂が次々に。日本企業が苦戦するテレビ事業で成功する可能性は?

パナソニックやソニー、日立などの日本企業がテレビ事業の業績悪化に苦しみ、次々と規模を縮小するなか、Ticonderoga SecuritiesのアナリストであるBrian White氏は、Appleがすでに高精細テレビ「スマートテレビ」の試作機を中国の工場で作っており、競合他社より付加価値の高い製品を投入することで、競争の激しい液晶テレビ市場においてもマージンを確保できるという調査結果を明らかにした。
White氏によると、Appleは今年、セットトップボックス「Apple TV」を刷新する予定だったが、新しいテレビセット開発との兼ね合いでアップデートが遅れた可能性があると指摘。また、現行の製品(Apple TV:8,800円)では収益が限定的であるとも述べている。

同氏は、様々な製品カテゴリとの新たな連携や顧客とのさらなる繋がりを加えることで、Appleが極めてシンプルで革新的なテレビ経験を構築するだろうと予想している。例えば、iOSの「Siri」や「FaceTime」機能、ソーシャルゲーミングネットワーク「Game Center」などを組み込んで、App Storeにもアクセス可能となり、さらに開発者は広告プラットフォーム「iAd」を利用できるようになると分析。

また、Apple製のテレビセットは、一般の液晶テレビよりも2〜3倍も高い価格で発売されるが、Appleブランドや拡張性および高性能が評価され、コンシューマ市場でも成功するだろうとみている。
2012年の液晶テレビ市場は1,020億ドルと試算されており、Appleは今後数四半期内に競争が激化するテレビ市場に新規参入するとみられている。

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