スマートフォンにプリインストールされ、ユーザ情報を収集していたとして大問題に発展している「Carrier IQ」だが、HTC、サムスン、Carrier IQに加えて、新たにApple、モトローラ、AT&T、Sprint、T-Mobile USAに対しても集団訴訟が起こされていたことが分かった。
米国の3つの法律事務所は声明で、上記8社がユーザのプライバシーを侵害しており、連邦電話盗聴法、電気通信プライバシー法ならびにコンピュータ詐欺及び濫用禁止法に違反するとしている。
AppleはiOS端末に「Carrier IQ」を搭載していたことを認めており、最新版「iOS 5」では「Carrier IQをほぼサポートしていない」という声明を出している。また、今後リリースするソフトウェア・アップデートにより完全に削除する方針だ。
Appleは「Carrier IQ」で個人情報を収集していた事実は無く、今後もそのようなことを行う予定は一切無いとしている。
「Carrier IQ」は、携帯キャリアと端末メーカーがユーザの情報を収集して、通信パフォーマンスやアプリおよびデバイスのバグフィックス、利用実態の分析など、モバイルサービスの品質管理を行うことを目的としているとされるが、ユーザのキー入力やSMSメッセージなどの個人情報が記録・収集されているとして社会問題にまで発展している。