ソフトバンクは2011年5月9日、2011年3月期の連結決算を発表した。営業利益は前期比35.1%増の6291億円となり、6期連続で最高益を更新し、また、売上高は同8.7%増の3兆46億円となって、創業以来初めて3兆円を突破した。さらに、純利益も同9.6%増の1897億円で過去最高だった。
端末販売台数は1024万台で、スマートフォンの占める比率が高かったという。iPhone/iPadといったスマートフォンやタブレットデバイスの好調な販売に支えられたのが大きかった。
しかし、一方で、つながりにくいとされる同社の通信網に関しては、東日本大震災を受けて、孫正義社長自身も「我々のネットワーク品質が十分ではなかった」と述べ、NTTドコモやKDDI並のインフラ整備を「最後までやり抜く」と力強く約束した。
具体的には、11年から12年度にかけ、連結ベースで設備投資を5000億円に増やして基地局の整備を行う方針だ。