電子情報技術産業協会(JEITA)が26日発表した2011年4月のパソコン国内出荷台数は、前年同月比2.3%増の90万4000台で4カ月ぶりにプラスに転じた。地上デジタル放送の完全移行を前に、地デジチューナーを内蔵したデスクトップ型PCが好調だったことや、Intel 6シリーズ・チップセットの設計上の問題により各メーカーの春モデル発売がずれ込んだことなどが寄与した。
出荷ベースの内訳は、デスクトップ型が3.9%増の25万8000台、ノート型は1.7%増の64万6000台で、ノート型比率は71.5%だった。
地上デジPCは15.5%増の12万台で、特にデスクトップ型は29.7%増の9万9000台と大きく数字を伸ばした。
出荷金額は4.1%減の751億円だった。ネットブックにより価格帯が引き下げられたことや、iPadに代表されるタブレット型端末などの競合出現により、PCの低価格化が進んでいるようだ。