米NVIDIAは20日(現地時間)、「Tegra 2」後継のモバイル向けプロセッサ「Project Kal-El」(開発コード名)について、メインのクアッドコアCPUのほかに、超低消費電力時だけ動作する第5のコア「コンパニオンコア」(Companion core)が存在することを明らかにした。
ARMベースのクアッドコアとして発表されていたKal-Elだが、負荷状況に応じて自動で切り替える仕組み「vSMP」((Variable Symmetric Multi Processing)により、メインの4コア(Cortex A9のARMコア)とは別に、低消費電力時用の1コアが用意されることになるという。
もちろん、5つのコアを同時に利用することはできないが、バックグラウンドタスク時には、メインコアから低クロックで動作するコンパニオンコアへ自動で切り替えが行われる。これにより、Tegra 2より高性能でありながらも大幅な低消費電力を実現するというのだ。
また、Kal-Elは、CPU性能に加えてGPUコアも演算ユニットが8個から12個に拡張されており、グラフィックスパフォーマンスはTegra 2の3倍にまでアップする。
次世代Tegra「Kal-El」を搭載したタブレット端末は、年内にも市場投入されるとみられている。