iPod生みの親トニー・ファデル、学習する省エネな室温調節ガジェット「Nest」発表

Nest Learning Thermostat

iPodの生みの親が、世界初の学習する省エネ対応サーモスタット「Nest Learning Thermostat」を発表。

iPodの生みの親として知られるトニー・ファデル氏らが立ち上げたベンチャー企業Nest Labsは25日(現地時間)、これまでに無い新しいサーモスタット「Nest Learning Thermostat」を発表した。価格は249ドルと従来型製品よりかなり高価だが、同装置導入によりエネルギー効率が最大30%向上するという。

Nestは、ユーザの温度設定パターンを学習する省エネ対応の室温自動調整装置。ステンレスリングを回すことで温度設定を調整でき、1週間程度で行動パターンを学習して自動調整をスタートする。
LCDディスプレイは温度を下げている時は青色に、上げている時には赤色になり、現在の温度表示や設定温度に達するまでの時間、省エネマークなどが表示される。
また、人がいないことを察知するAuto Away機能により冷暖房を弱めることもでき、Energy Historyで節約状況を確認することも可能。
Wi-Fi機能を備えており、現在の外気や天気予報などを把握するほか、ユーザ自身もノートパソコンやスマートフォン、タブレットからリアルタイムに制御できる。また、エネルギー効率を分析するウェブサイトも用意される。

トニー・ファデル氏とともにNestを創設したマット・ロジャース氏も、元Apple社員でありiPodやiPhoneのソフトウェア開発チームに所属していた。
ファデル氏がAppleを退社したのは、現Apple iOS担当上級副社長であるスコット・フォーストール氏と衝突したためだとも指摘されている。

Nest Labsトニー・ファデル氏とマット・ロジャース氏

Nest Labsを創設したトニー・ファデル氏(右)とマット・ロジャース氏(左)


Nest Learning Thermostat

 

「Nest Learning Thermostat」は11月半ばに米国で発売予定。取り付けサービスも119ドルで用意されているが、ユーザ自身で簡単に既存の機器と交換できる。

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