また、今回の裁判を受けて、Appleは新しい交換プログラムを公開しており、T字MagSafeコネクタの白い絶縁体(ストレインリリーフ)が破損している場合、無料交換の対象としている。
Appleはストレインリリーフについて、『DCケーブル(MagSafe コネクタを電源アダプタに接続する細いコード)がMagSafeコネクタの端や、細いコードのもう一方の端から離れている状態を指す』と定義している。
なお、別の日本語ドキュメントの最新情報では、ストレインリリーフの問題が確認された場合、保証期間が切れているかどうかにかかわらずApple正規サービスプロバイダまたは Apple Store直営店(リテール)に持参して必要に応じて交換するよう求めており、損傷が過失や事故によるものとみられる場合は保証の対象外になると記載されている。
米国で年明け2月にも合意する予定の和解案によると、米国在住で該当のMacBook/MacBook ProまたはMagSafe電源アダプタ購入後1年以内に代替品を購入したユーザは79ドル、2年以内だと50ドル、3年以内だと35ドルが支払われることになる(2012年5月21日まで、または購入後最大3年間有効。オリジナル製品購入者のみ)。また、将来的にストレインリリーフが破損した場合には、無償にて製品交換が保証される内容となっている(2012年12月31日まで)。
MagSafe電源アダプタをめぐっては、通常使用の範囲でマグネット側のケーブルの根元が破損する問題が指摘され、Appleは同問題を認識しながらも対策を施していないとして、断線やコードの溶解、さらに火災に至ったことなどで米国で裁判になっていた。