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半導体大手のエルピーダメモリは2011年5月2日、世界最細となる回路線幅25nmプロセス採用のDRAMを開発したと発表した。今年7月に広島工場(東広島市)で2ギガビット品の量産を開始し、サンプル出荷を予定している。また、年内には容量4ギガビット品の量産も開始予定だ。 ライバルの韓国サムスン電子が30nm台のDRAM量産で先行するなか、世界で初めて20nm台の量産化を実現し、微細化競争でサムスンをついに逆転した。エルピーダは世界最小チップの開発により生産効率を高め、コスト競争力の強化を急ぐ。 エルピーダが開発に成功した25nmのDRAMは、1ビットに用いるセル面積が現行の30nm台前半に比べて30%縮小し、シリコンウエハあたりのチップ取得数は約30%増加する。 生産効率の向上に加え、消費電流も30nm比で15〜20%減となり、低消費電力化が実現する。 チップの省スペースや低消費電力化により、スマートフォンやタブレット端末などの小型化や軽量化が可能となり、記憶容量やバッテリ駆動時間もアップする。
東日本大震災の影響を受け、スマートフォンやタブレット型端末などに使う中小型液晶パネルが供給不足に陥る可能性が出てきた。 供給過剰となっているテレビ向け液晶パネルとは対照的に、中小型液晶パネルは世界的に需要が急拡大している。 だが、東日本大震災で東北の電子部品メーカーが被害を受けたうえ、電力不足や工業用ガスの調達難、部材や装置の生産水準低下、原料の高騰などにより、中小型パネルの安定供給が困難になりつつある。 生産を再開しているメーカーも多いが、全面復旧の目処は立っていないなか、5月以降のパネル供給体制は不透明な状況が続きそうだ。
Appleは2011年4月28日、東日本大震災の影響により日本での発売を見合わせていたタブレット型端末「iPad 2」の販売を開始した。当初は3月25日に発売される予定だったが、ゴールデンウィーク入り直前の発売となった。 価格は、Wi-Fiモデル16GBが4万4800円、同32GBが5万2800円、同64GBが6万800円。Wi-Fi+3Gモデルはソフトバンクモバイルが販売を行い、実質負担0円から購入できる「iPad 2 for everybody」キャンペーンを9月30日まで実施する。カラーはブラックとホワイトの2色。 iPad 2は、初代iPadと同じ9.7インチのディスプレイ(1024×768ピクセル)を備え、33%のスリム化と、15%の軽量化を実現している。 プロセッサは1GHzのデュアルコアA5チップが搭載され、新たにフロントとバックにカメラが実装されている。バッテリ駆動時間は最長10時間。専用の多機能カバー「Smart Cover」が、3980円(ポリウレタン製)、6980円(革製)にて用意されている。