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Appleは2011年10月10日、先週発表した新型「iPhone 4S」の予約件数が受付開始後の24時間で100万件を突破したと発表した。これは1日の予約販売記録だった前世代「iPhone 4」の60万件を超えたことになる。「iPhone 4」の販売台数は発売開始3日後に170万台を超えた。 Appleのフィリップ・シラー上級副社長は「iPhone 4Sへの信じられないような反応に我々も驚いている。初日の予約販売件数としては、Appleがこれまでに発表したどの新製品よりも多い」と述べている。
「iPhone 4S」の新しいアンテナは4つの部品で構成され、HSDPAの下り最大14.4Mbps通信やCDMA/GSMの両通信方式に対応するなど多くの改善がみられている。 また、2つのアンテナを内蔵して送受信を自動的に切り換える新しいアンテナシステムを導入したが、デンマーク・オールボルグ大学のGert Frølund Pedersen博士らによると、Appleが採用したこの技術はサムスン電子の保有する特許権を侵害している可能性があるという(ComON)。 Pedersen博士は、「iPhone 4Sで採用されている新しいワイヤレスシステムは、前世代iPhone 4で問題となったいわゆる“アンテナゲート”を解決しているが、今回問題となっているのは、Appleがこの技術の使用を許可されているのかどうかだ」と述べた。 なお、同博士はiPhone 4の持ち方などによって電波の受信感度が変化する“アンテナゲート”問題を予測していたことにも言及した。 Pedersen博士は「例えば、デバイスがポートレートかランドスケープモードかに基づいてアンテナを選択する方法に特許侵害の可能性があり、直接的に特許を侵害しているかは不明であるが、多くの特許を侵害すること無くこのような新しいアンテナを設計するのは困難だ」と指摘している。Pedersen博士らの研究グループは2007年、サムスンにこのアンテナ設計に関する特許を売却しているという。