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Appleは2012年に発表するモバイルデバイスに近距離無線通信の規格である「NFC(Near Field Communication)」技術を搭載するようだ。クパティーノベースの世界最大のIT企業は、これまでにもNFC技術を利用した特許をいくつも出願しており、さらに近年、NFCに詳しい専門家を雇用するなど、iPhoneやiPadへのNFCチップ搭載は常に噂されてきた。 スマートフォンではすでに、Android端末やBlackBerryなどがNFCを使った非接触IC決済サービスをサポートしており、2012年にはAppleのiOSやMSのWindows PhoneでもNFCをサポートするようだとDIGITIMESが報じている。また、スマホのNFC普及率は現在の10%未満から、今後2〜3年内には50%以上にまで拡大するとみられている。 先週、世界の携帯キャリア45社がSIMカードベースのNFC技術の標準化を提言するなど、セキュアな高速データ転送技術のインフラも整備されつつある。 AppleはiTunesアカウントと連動するNFCを採用するとみられており、すでに昨年からNFC対応iPhoneのプロトタイプをテストしていると噂されてきた。 日本でもドコモなどがFeliCa方式と国際規格TypeA、BのNFCをサポートするモバイル決済サービス開始に向けインフラ整備を進めており、今後数年内にNFCがスマートフォンの標準機能になるのは間違いないだろう。
国内携帯電話最大手NTTドコモの山田隆持社長は、2008年から3年以上も同じセリフを言い続けている。 「iPhoneをあきらめていない」 よほど悔しかったのだろう。3年前、彼はソフトバンクによるiPhone独占販売が決まるなどとは夢にも思っていなかったに違いない。私の周りの評論家の多くも、iPhoneはソフトバンクではなくドコモから発売されると分析していた。孫正義社長と故スティーブ・ジョブズ氏の蜜月関係を甘く見ていたわけではないが、日本のトップでも2位でもない、3位の携帯キャリアからiPhoneが発売されると想定していた専門家は少数派だった。