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IHS iSuppliによると、iPhone 4S (16GB) の部品コストの見積りは188ドルになるという。これはiPhone 4S (GSM版) とほぼ同じコストである。また、iPhone 4S 32GBモデルは207ドル、同64GBモデルは245ドルと積算されている。これとは別に、組み立てコストは各8ドル/個とみられている。 iPhone 4に搭載されていたAudience製ノイズキャンセル機能向けチップは4Sでは無くなっており、おそらくはA5チップに直接組み込まれたとみられる。サムスン製のA5チップのコストは15ドルと推定されている。 また、iFixitが分解した際には東芝製のフラッシュメモリが組み込まれていたが、今回はHynix製が採用されていた。コストは16GBが19.2ドル、32GBが38.4ドル、64GBが76.8ドル。 カメラモジュールは17.6ドルと見積もられているが、今回の分解ではこれがソニー製かどうかは確認できなかった。Appleはこれまで、iPhoneやiPod touch、iPadでOmniVision製を採用してきた。
修理会社の米iFixiが「iPhone 4S」の分解レポートを掲載している。 バッテリ容量は5.25Whrから5.3Whrに微増しており、マルチモード対応のベースバンドチップはQualcomm製MDM6600(CDMA版)からMDM6610へと刷新されている。 また、A5チップは「iPad 2」と同じサムスン製K3PE4E400B-XGC1、オンボードメモリは512MB LPDDR2である。 分解写真から、パワーマネージメントICはApple 338S0973、マルチバンド対応RFトランシーバはQualcomm RTR8605、パワーアンプはAvago ACPM-7181、Skyworks 77464-20、TriQuint TQM9M9030などが確認できる。
無線機器の市場調査会社である米Forward ConceptsのアナリストWill Strauss氏は、第4世代移動通信システムLTEをサポートする「iPhone 5」は、早くても2012年春までは発表されないという見解を示した(AppleInsider)。 同氏は、チップメーカーQualcommなどの動向からみて、Appleが発表した新型の「iPhone 4S」がLTEをサポートするのは無理であったと述べ、オールニューデザインの「iPhone 5」はLTE用次世代チップを搭載して2012年第2四半期以降に発表されるようだと述べた。 また、HTC製のLTE(4G)対応スマートフォンThunderboltなどに使用されているLTE部品は、第1世代のLTEチップセットであって、複数のベースバンドチップが必要であるためサイズやコストがかさみ、コンパクトなiPhoneには向かないという。