Amazon、2週間以内に「Kindle Fire」のソフトウェア・アップデートを公開へ

米Amazon.comは今後2週間以内に「Kindle Fire」のソフトウェア・アップデートを公開する方針を明らかにした。
199ドルの格安Androidタブレット端末「Kindle Fire」は、12月期に米国市場だけで最大500万台の出荷が予想されている。
発売開始後わずか1ヶ月足らずだが、その市場シェアはすでにAndorid搭載機(非iPad)のなかでトップに立ったとみられており、一躍iPad対抗の本命と目される存在となった。

しかし、一部ユーザからAmazonのレビューに不満の声が寄せられており、同社はいくつかの問題点に対応するため、2週間以内にソフトウェア・アップデートをリリースする予定だ(The New York Times電子版)。

「Kindle Fire」への不満として、音量調節ボタンの欠如(音量調節するのに手間がかかる)、デバイス下側面に配置された電源スイッチ(偶発的に触れてしまう)、プライバシー設定およびペアレンタルコントロールの欠如、独自Webブラウザ「Silk」のもたつき(ページ読み込みに時間が掛かり過ぎる)、タッチスクリーンの反応の悪さなどが挙げられている。

ユーザインターフェースの専門家Jakob Nielsen氏は「がっかりするほど貧弱な使用感だ」と述べ、7インチの画面サイズは操作性が悪く「指は爪楊枝ほど細くはない」と指摘。さらに、「Fireは失敗作であり、お薦めできるような代物ではない」とまでこき下ろしている。

Amazonが公開するアップデートにより、パフォーマンス、マルチタッチ・ナビゲーション、プライバシー設定が改善される予定だというが、ユーザから寄せられているいくつもの苦情にどの程度まで対処されるかは不明だ。

Amazonは「Kindle Fire」を今期だけで300〜500万台販売するとみられており、さらに、2012年春にはより画面サイズの大きい次世代タブレットを投入するとも噂されている。
また、年明けには米国外で「Kindle Fire」を展開するとの報道もあり、「iPad」キラー本命デバイスがユーザからのクレームを乗り越え、Appleによるタブレット市場独占を崩すか注目される。

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