ソニー、サムスン電子とのTV向け液晶パネル合弁を解消

ソニーは12月26日、韓国・サムスン電子とのTV向け液晶パネルの合弁事業を解消すると発表した。2012年1月末までに2004年に両社が設立した合弁子会社「S-LCD」のソニー保有株をサムスンに約730億円で売却する。

中国や台湾、韓国企業などの価格競争にさらされ、さらに円高や欧州の景気後退などの影響もあり、ソニーのテレビ事業は8期連続で赤字が見込まれている。
今後、サムスンのほかにも台湾メーカーなど複数の企業からパネルを調達してコスト削減に取り組み、平成25年度の黒字化を目指すとしているが道は険しい。

ソニーは「生産工場の運営に伴う責任や費用を負担することなく、液晶パネルをサムスン電子から市場価格をベースに柔軟かつ安定的に調達することが可能になる」とする一方、「サムスン電子は、S-LCDの100%子会社化により、パネル製造と事業の運営について、その柔軟性を高め、迅速化、効率化を図っていくことを期待する」としている。

合弁解消により年間500億円のコスト削減につながるとの試算もあるが、次世代テレビ開発を見据えた事業展開無くして、ソニーのテレビ事業再生は困難だと言わざるを得ない。

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訃報:柳宗理氏が死去=工業デザイナーの“草分け”

バタフライ・スツール

代表作「バタフライ・スツール」

日本のインダストリアル(工業)デザイナーの草分けで、戦後のモダンデザインを支えた文化功労者の柳宗理(やなぎ・そうり、本名宗理=むねみち)氏が12月25日、死去した。96歳だった。

父は民芸運動パイオニアと知られる柳宗悦(むねよし)。東京美術学校(現東京芸術大)で油絵を学んだが、建築家のル・コルビュジエに影響を受けて、戦後にはレコードプレーヤーやオート三輪などの工業デザインを始めた。

1957年にはミラノ・トリエンナーレ展で蝶が羽を広げたような鳥居に似た形状の椅子「バタフライ・スツール」が金賞受賞。その後、野毛山公園歩道橋や札幌冬季オリンピック聖火台をはじめ、高速道路トンネル坑口や料金所など数多くのインダストリアルデザインを手がけた。また、家具、料理器具、食器、電気製品、照明、自動車、玩具、オブジェなど多岐に及ぶ分野のプロダクトデザインを手がけ、我々の日用品にも影響を与えてきた。

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Photoshop協会トップがAdobeに公開質問状=「新アップグレードポリシーに疑問」

Adobeが11月10日に発表した新しいアップグレードポリシーに批判の声が高まっている。

Photoshopプロフェッショナル協会(NAPP)会長のスコット・ケルビー氏は、次期PhotoshopやAdobe CS6からアップグレード版購入の対象が「直近1バージョン前」に限定されることに対して、「ユーザにとって不公平であり、仮にこのシステムを導入するならCS7からにすべきだ」と自身の見解をオープンレターとして公開した(An Open Letter To Adobe Systems)。

ケルビー氏はAdobeが新システムへの準備期間を設けなかったことに問題があるとしており、ユーザはアップグレードを計画する時間や経費が不足していると指摘。
同氏は「ユーザの立場からCS6を新しいアップグレードポリシー採用の移行バージョンにすべき」と提案しており、「今からでも遅くはないので見直すべきだ」と主張している。

Adobeの新アップグレードポリシーを適用すれば、次期メジャーCS6のアップグレード対象にCS4は含まれないことから、ケルビー氏は「多くのユーザにとってPhotoshop CS4が最終バージョンになる可能性がある」との懸念を示し、Adobeにとってもユーザにとっても不幸なことになるだろうと述べている。

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