TSMCはすでに次期モバイルプロセッサ「A6」の試験生産を開始している模様であるが、今回の契約では、iOSデバイス向けの28nmおよび20nmプロセスのCPUが製造されるとしている。つまり、「A6」後継のプロセッサ製造も受託する可能性があるようである。
しかし、AppleとTSMCは、生産に関する最終段階の協議には至っていないとみられている。
これまでiOSデバイス向けプロセッサの製造を請け負ってきた韓国サムスン電子とAppleは、多くのカテゴリで競合相手であり、また最近では特許をめぐって各国で訴訟沙汰にもなっている。
TSMCはAppleのiOSデバイスのプロセッサ製造のパートナーとなるが、正式な注文は2012年に入ってからだとみられる。
また、台湾SPIL(Siliconware Precision Industriesand)や米国Amkor Technologyなどの半導体ファウンドリーにも受注の可能性が残っているようだと指摘されている。